2024年夏の甲子園 全49代表校の地方大会勝ち上がり
2024年度の第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕・阪神甲子園球場)の出場校が出揃った。49代表は各都道府県大会でどんな勝ち抜き方をしてきたのか。その戦績を追ってみた。 【一覧】2024年夏甲子園出場全49校の勝ち上がり 試合数では、多くが5試合ないしは6試合を勝ち上がっているが、南北海道の札幌日大、埼玉の花咲徳栄、千葉の木更津総合、神奈川の東海大相模、大阪の大阪桐蔭、兵庫の報徳学園、福岡の西日本短大附が、最多の7試合を勝ち抜いてきた。 逆に少ないのは鳥取の鳥取城北、高知の明徳義塾で4試合。初戦を突破すれば8強入りだった。 1試合平均の得点が2ケタを超えたのが、健大高崎(群馬)の11.4、青森山田(青森)の10.6、岐阜城北(岐阜)の10.0の3チーム。岐阜城北は3回戦の20得点が効いた。早稲田実業は6試合で58得点だが、準々決勝以降の3試合は、いずれも2ケタ得点と、終盤戦になるにつれて打線が活発だった。 全試合5点差以上の差をつけて優勝したのは、滋賀学園(滋賀)と神村学園(鹿児島)。神村学園は全試合8得点以上をマークした唯一の高校で、全5試合中、4試合が完封試合と他を圧倒して優勝している。 1試合平均の得点がもっとも少なかったのは宮崎商(宮崎)の3.6。5試合すべて5得点以内で勝利し、完封試合もなく接戦を勝ち抜いてきた。聖和学園(宮城)は5試合すべてで3点差以内の勝利を重ねている。 投手力では、智辯和歌山(和歌山)が準決勝までの4試合で無失点。決勝の最終9回に2点を取られただけで、それも失策による失点だったため、投手陣の防御率0.00で甲子園に乗り込むことになる。 完封試合が最多の5試合だったのは報徳学園。長野日大は6試合を戦って4試合が完封試合で、2試合は1失点ずつという投手力を誇った。 個性をもった戦い方で勝ち抜いた49代表が、100周年を迎える甲子園でどんな戦いを見せるのか。大会は8月4日に抽選が行われ、7日に開幕する。