三笘薫に得点量産の予感?ブライトンが新監督の元で目指すサッカーとは。「彼はドイツ人だからね」選手が語る共通点【コラム】
●「サッカーだけができればいいわけでは…」
最後に触れておきたいのだが、ジャパンツアーは非常に大きな盛り上がりを見せた。そして、ブライトンは非常にオープンなクラブだった。加えてフットワークが軽い。予定になかったものの、CEOのポール・バーバーは記者会見に出席して、「様々なご助力をありがとうございます」と挨拶をして、その後、記者の質問に応じた。また、後日には日本のファンイベントにも出席したという。 ちなみに、その会見の中で新監督のことを「非常に若いのに熟練しています。(中略)仕事の仕方、道徳心、スタッフ、メディア、周囲の人々との関係作りに長けた方です。現代サッカーでは、サッカーだけができればいいわけではありません。様々な能力が必要で、彼にはそれがあると考えています」と太鼓判を押していた。 また、三笘もジャパンツアーでのブライトンファンからの応援を楽しんだようだ。日本のブライトンサポーターズクラブ「東京シーガルス」が、クラウドファウンディングで資金を募り、三笘のビッグフラッグを作ったことを本人に尋ねると、普段は淡々と喋る三笘が珍しくくすりと笑った。 「僕も話は聞きましたし、それだけお金を集めて僕のフラッグを作ってくれたことは本当に感謝ですし、ブライトンをきっかけに日本代表を見ている人も、ブライトンを見てる人も、いろんな人がいると思いますが、今回ここにきてブライトンのサッカーを見せれたってことは嬉しく思いますし、試合後にピッチ内を周っても温かい反応をもらえて選手全員も喜んでいましたし、素晴らしいツアーになったと思います」と明かしている。 そんな最高のジャパンツアーのタイミングで猛暑だったことは、選手たちに申し訳ない気持ちもありつつ、筆者としても楽しいチーム取材をさせてもらったので、また来日してくれる日を心待ちにしている。 (取材・文・内藤秀明)
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