今やバラエティ番組のMCで圧倒的実力を誇る上田晋也

毎年のように非難の声が出て番組のあり方が論じられているが、今年も無事に放送終了した日本テレビの『24時間テレビ』。出演者にも賛否両論の声が上がっていたが、総合司会を担当したお笑いコンビ『くりぃむしちゅー』上田晋也（54）もその１人だ。 【これもツーショット？】すごい！ラグビーW杯会場で櫻井翔と上田晋也の微妙な距離 ◆『若い頃の黒柳徹子さんに匹敵する才能』 ネットでは、《さすがのMC力だった》という称賛の声が多かったが、《最初から最後までうるさかった》《何でもかんでも突っ込んでばかりで向いてなかった》という批判の声も寄せられている。 同番組の総合司会は長年にわたって、旧ジャニーズタレントが担ってきた。しかし、今年は『ジャニーズ問題』が起きたことで、起用が見送られるだろうとは予想されていた。 しかし、事務所も『STARTO ENTERTAINMENT』と新しくなり、視聴者からのクレームもなかったことから、当初、日テレは旧ジャニタレでいくつもりだったという。 「ところが、STARTO社からは逆に断られたそうです。日テレ系列局の社員による募金の横領が発覚したり、チャリティなのに出演者に多額のギャラが支払われているという指摘に対し何も答えていないなど、同番組には非難の声が毎年大きくなっています。そんな番組の総合司会など引き受けてしまったら何を言われるかわからない。その結果、快く引き受けるタレントはいなかったようです」（大手芸能事務所幹部） 理由は違ったにせよ、結果としては旧ジャニタレが総合司会を担当することはなく、上田に決まったわけだ。 「『タレントの中で今一番“回し”が上手い』『若い頃の黒柳徹子さんに匹敵する才能』と評価する声は業界内で多く、メンタルの強さも含めて『彼しかいない』ということで上田さんに白羽の矢が立ったといいます。 彼は過去現在を含めて日テレの番組に数多く出ており、現在もレギュラーを３本抱えている。日テレへの貢献度は大きいですし、上田も恩義を感じている。彼が日テレのために一肌脱いだということでしょう」（同・芸能事務所幹部） ◆人物像の評価も高い上田 “回しが上手い”だけではない。上田の『司会者』としてのポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、お笑い芸人の中で彼の右に出る者はいないといわれている。 「硬派、軟派、その中間でも彼はどれも器用にこなします。『しゃべくり007』（日本テレビ系）のようなバラエティは真骨頂ですが、スポーツ番組も問題ない。各競技に関してもしっかりリサーチしていることがうかがえます。以前MCをしていた『おしゃれイズム』（日本テレビ系）では話を引き出すのが上手で、『彼の“イジリ”は愛がある』とゲストからも好評でした。 残念ながら打ち切られてしまいましたが『上田晋也のサタデージャーナル』（TBS系）では社会問題に真っ向から切り込んでいましたね。政権批判をしたため打ち切りになったといわれていますが、『彼の意見はもっともだ』と政治評論家からも評価されていました。付け焼き刃ではなくちゃんと勉強していましたし、忖度しないで自分の意見をしっかり言える男です」（放送作家） “司会力”だけでなく、その人物像もかなり評価が高い。 「そんな彼だからこそ、これだけ批判の多い『24時間テレビ』を好転させてくれるかもしれないという期待は大きかったと思います。ただ、あまり向いていたとは言えませんでしたね。でも、全体としては上手く回していたということで、日テレ内部では及第点を与えられる内容だったと評価されていますよ。 結果、来年も上田さんは続投になるでしょう。彼のことですから、批判の声を受け止めてしっかり修正してくると思います」（同・放送作家） それも、来年『24時間テレビ』が放送されればの話だが……。