「一生に一度かな」3m41cmのカジキを手づかみで捕獲の漁師 釣り具はなく40分格闘 熊本・玉名市
熊本放送
11月23日、熊本県玉名市の有明海沖合で、水面から突き出た2つのヒレ。ノリ養殖業の男性3人がサメかと思い近寄ってみると…その正体は、角のようにとがった上あごを持つ大きなカジキでした。 【写真を見る】カジキvs漁師3人 40分の格闘(尾びれで再現) ひご水産 埜中拓海さん、雪田椋丞さん、山口才仁さん「サメでも珍しいので、迫力ありました。初めて見るカジキだったので」「一生に一度かなって」「見かけることはない」 港に戻る途中だったという3人。釣り具は持っていませんでしたが、どうやって捕まえたのでしょうか? 3人「カジキの手づかみですね、釣りではないですね」 船をカジキに近づけて尾びれをつかみ、ロープで根元を縛り…暴れるカジキと格闘すること約40分。引き上げたカジキは3メートル41センチ、重さは100キロを超えていました。 港で解体されたカジキの切り身は地域の人に配られ、尖った上あご=吻(ふん)や尾ビレは記念として3人の会社に飾られるということです。 熊本県水産研究センターによりますと、このカジキは腹ビレがないことから、おそらく『メカジキ』だろうということです。メカジキは通常、温帯の『外洋』に生息しているといいますが、なぜ、水深の浅い有明海にいたのでしょうか? 県水産研究センターは、「内海にいるのは珍しい。エサを追いかけるなどして迷い込んだのだろう」と分析しています。
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