「遺憾であります」航空自衛隊トップも認めた!「高級幹部登用試験」で「試験不正」が発覚!
航空自衛隊で高級幹部「上級指揮官・幕僚」になるための試験「航空自衛隊幹部学校指揮幕僚課程学生等選抜試験(CS試験)」の1次試験での不正が内部調査で発覚した。事情に詳しい関係者がこう明かす。 一日5本の仕事をこなす日も……”令和のテレビ界の至宝″やす子に対して業界人が抱える「一抹の不安」 「試験に不正があり、再試験の準備が行われています。この不正は受験者によるカンニングのようなレベルの話ではなく、試験問題の流出のようです」 上級指揮官や幕僚になるには、指揮幕僚課程幹部過程の教育を受けなければならない。その選抜試験(CS試験)が毎年3月に実施される。これに合格して初めて上級指揮官への道が開ける。合格者は概ね将官・将補・1佐の階級に収まる。航空自衛隊の最高幹部階級への登竜門である。ある自衛隊OBはこう明かす。 「医師をめざす人は医師の国家試験に合格しなければなれなませんが、それと同じぐらい重要な試験です。CS試験に合格すれば、自衛隊では幹部として指揮命令する権力を得られるわけで、官僚の世界にたとえるなら上級官僚(キャリア官僚)となるのと同じ扱いです」 今回、試験問題の漏洩が問題となっているのは航空自衛隊だが、陸上自衛隊(以下、陸自)や海上自衛隊(以下、海自)にもCS試験と同等の高級幹部選抜試験はある。陸自でその重要な試験問題を作ったことがある人はこう明かす。 「試験問題は自衛隊を離れてひっそりとした様々な宿泊施設等に数日間泊まり込み、缶詰状態で行う。問題だけでなく、模範解答も教範や訓練資料を根拠に一点の疑義もないように作ります。問題や回答を作成した後は、鍵をかけた保管庫で管理します。保管庫の鍵をもつ隊員以外は試験日まで問題を見ることができません」 おそらく、航空自衛隊でも同様の厳格な管理がなされていたはずだ。それなのに、なぜ外部に流出してしまったのだろうか? 今後の調査結果を待たなければならないが、そこに金銭のやり取りがあったら、自衛隊法や国家公務員法の守秘義務違反だけで収まらない。問題を流した側の隊員も依頼した側の隊員も懲戒免職の上、刑法でも裁かれる可能性が大きい。ある自衛隊幹部はこう漏らす。 「航空自衛隊は自浄作用がなさ過ぎます。陸自や海自に比べると、航空自衛隊はエリートを保護しすぎなんです。たとえば昨年8月、複数の部下に対するパワハラ事件で50代空将が懲戒処分となったが、処分は停職4日でした。問題とされた事件はそれだけだったが、本来であれば今年2月に同じくパワハラが発覚した陸上自衛隊の1等陸佐のように1階級降格ぐらいの処分を受けてもいい問題。摘発された事例以外にも複数の事例を聞いていますが、問題視されない。やってらんないっすよ」