[MOM5015]鹿島学園DF齊藤空人(2年)_空中戦で圧倒した「空人」。「負けたくない」の気持ちも表現した主将が“裏選手権”MVP獲得!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [1.6 NB CUP決勝 東山高 0-1 鹿島学園高 時之栖裾野C] 【写真】日本代表FWとモデル妻がパリ観光「可愛すぎ」「小松菜奈ちゃんとのツーショいいな」 鹿島学園高(茨城)のCB齊藤空人主将(2年=大阪市ジュネッスFC出身)が「NEW BALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)の大会MVPを獲得した。 180cm超のサイズと「負ける気がしない」というスピード、攻撃性能の高さも備えた注目DF。決勝では東山高(京都)が狙いを持ってボールを蹴り入れてきていたが、それをことごとく跳ね返していた。 時に相手FWよりも頭一つ上の打点からヘッド。「空に人なんで、名前の由来が。『大空に羽ばたく人になってくれ』と。だから僕もジャンプで空を飛んでいるような感じです」。アマチュアでバレーボールを続けていた母親から「その遺伝子も、僕、あるんじゃないかと思います」という空中戦の強さ。“カシガクのエアバトラー”が、読みと抜群の跳躍力で強豪校の前に立ちはだかっていた。 昨秋の選手権予選決勝の前半、空中戦の競り合いで相手選手の肘が入り、右目の上下をカット。そのまま途中交代となった。計75針を縫うほどの重傷。その後のプリンスリーグ関東終盤戦も欠場している。だが、「(復帰後)最初は怖さとかあったんすけど。でも悔しくて、『絶対、負けたくない』って思いが強くなったっす」。その強い思いは今大会、空中戦以外の部分でも発揮されていた。 やや雑になってしまった部分もゼロではないが、身体能力の高さと危機察知力も活かして随所で好守。セットプレーの流れで巧みなボールコントロールを見せたり、縦パスで決定機を創出したりするシーンもあった。そして、後半33分の先制後には相手の抜け出しをブロックして咆哮。「やるからには好きなサッカーで負けたくないんで。その大好きなサッカーで勝てたのは嬉しくって、ちょっと吼えちゃったっす」。4日間で計7試合目、雨中でのタフな戦いで身体を張って無失点勝利を果たした。 「今大会、もうほんとに進路とか自分にとって変わってくると思うし、そのためにも、いい弾みになったらいいかなと思って。自分の持ってる全てを出したのが決勝」と齊藤。新チームの走り中心のメニューでは、「まだまだ足りないぞ」との思いでキツくても主将として人一倍声を出して走ってきた。 そのお陰で「タフさはついてきたかなって思います」。印象的な動きを見せたDFが、プロや大学関係者たちへのアピールにも成功した。また、鈴木雅人監督は「後ろを締めてたっていうのもあるし、やっぱり全体のこと。そのプレーだけじゃなくて、影響力が大きかった」と評価。変化してきている主将が、より大人な選手になることを期待していた。 高卒プロを目指す齊藤にとって大事なのは、これから。「チームの結果がついてくれれば、自分の結果も繋がっていくと思う」。インターハイ、選手権、プリンスリーグ関東1部(プレミアリーグ昇格)の3冠を目指すチームを日常から引っ張り、結果を残して自身の評価も勝ち取る。
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