パッキャオのメイウェザー再戦注目発言の見解を巡り海外メディアは「やる」「やらない」でまた論争
プロボクシングの6階級世界王者でWBA世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(40、フィリピン)が、無敗の元5階級王者、フロイド・メイウェザー(42、米国)との4年ぶり再戦に向けて注目発言を行った。 フィリピンのメディア「Rappler.com」に「(メイウェザーとの)交渉は進行中です。1、2週間後に最新情報が発表されるでしょう」と語ったもので 「メイウェザーに勝つチャンスがあります。彼と戦って引退させることができるのであればもっといいでしょう」と熱く訴えた。 パッキャオは1月19日に“リトル・メイウェザー”とも言われる元4階級王者、エイドリアン・ブローナー(29、米国)に判定で完勝して健在ぶりをアピール。その防衛戦のリングサイドにはメイウェザーがいて2015年に判定で敗れて以来となる世紀の対決の再戦ムードが盛り上がっていた。メイウェザーも大晦日に格闘イベント「RIZIN」のボクシングルールによるエキシビションマッチで、天才キックボクサーの那須川天心(20、TARGET)を体重差を生かした子供扱いのTKOで倒して存在感を示していたため、4年ぶりの再戦が一気に加速する可能性も示唆されていた。 だが、このパッキャオ発言を受けて海外メディアの間では様々な見解が飛び交って「やる」「やらない」が大論争となっている。 フィリピンのメディア「フィリピンスター」は、パッキャオのストレングス&コンディショニングコーチであるジャスティン・フォーチューン氏のインタビューを行い「フロイド(メイウェザー)はマニー(パッキャオ)との戦いに興味はない」というコメントを引き出して否定的な見解を伝えた。 フォーチューン氏は、「試合の決定はPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)のCEOアル・ヘイモン氏とマニーが決めることで私は関与していない。マニーとはテキスト(メール)の交換はしているが」とエキスキューズした上で、「フロイドは無敗記録を止めるリスクを避けたいのだろう。彼にとってその記録は重要だ。私はそれほど重要だとは思わないけどね。彼は、しばらくの間、本当のライバルと戦っていないのだから。ただ今年再戦できなければ、もうこの試合は二度とできないだろう。来年まで待てば2人は1歳年を取り、フロイドは43歳になる。あまりにも長い間待たされるとファンも、この再戦に興味を失うかもしれない」という意見を述べた。 パッキャオは、3月16日に米国のテキサスで行われるIBF世界ウェルター級王者、エロール・スペンス(29、米国)とマイキー・ガルシア(31、米国)の対戦をリングサイドで観戦する予定で「Rappler.co」には「私はテキサスに行きスペンスがどのように戦うかを見る」と語っている。 王者のスペンスが次戦のターゲットになる可能性をほのめかしたものだが、フォーチューン氏は、「スペンスはマニーの対戦リストに入っていない」と断言した。