パッキャオのメイウェザー再戦注目発言の見解を巡り海外メディアは「やる」「やらない」でまた論争
「おそらくスペンスがガルシアに勝つだろう。ガルシアの体格はウェルター級では小さすぎる。マニーが戦うとすれば、ダニー・ガルシアだ。刺激的な試合になる。次にサーマン。彼の復帰戦の見栄えはよくなかった。やるなら今だ」 メイウェザーがパッキャオとの再戦を断った場合、フォーチューン氏がパッキャオの次の対戦候補の筆頭に挙げるのは、元WBC世界同級王者、元WBC、WBA世界スーパーライト級王者のダニー・ガルシア(30、米国)だ。エリック・モラレス(メキシコ)、アミール・カーン(英国)、ポール・マリナッジ(米国)らのビッグネームを倒してきた人気ボクサーで4月20日にアドリアン・グラナドス(米国)と世界前哨戦が予定されている。 その次の候補が、WBA同級スーパー王者のキース・サーマン(30、米国)。1月26日に行われたホセシト・ロペス(34、米国)との故障明けの1年10か月ぶりの復帰戦の内容は悪かったが、王座統一戦にもなり逆にチャンスだという見方をしている。そして3番目の候補が、WBC同級王者のショーン・ポーター(30、米国)。いずれにしろ試合が決まればフィリピン・マニラで4週間、米国・ロスで4週間のトレーニングが計画され、フォーチューン氏は、「彼は常に体調を整えているので8週間もあれば戦闘態勢に入ることが難しくない」という。 一方で「フォーブス」誌は「パッキャオはスペンス戦の準備をしている」との見解を発信。こちらもメイウェザーとの再戦には否定的で「スペンスがガルシア戦でインパクトのあるKO勝利をして評価を上げれば、パッキャオ戦に勢いをつけることができるかもしれない。メイウェザーが、パッキャオとの再戦を長く待たせるほど、この戦いのシナリオは現実的となる」という見通しを伝えている。 スペンスはパッキャオがブローナーに勝利した後に対戦を要求。「フィリピンで試合をしてもいい」とまで語った。 このときパッキャオは反応しなかったが、今回、スペンスの防衛戦をわざわざ観戦するのが、その返答かもしれない。 いずれにしろパッキャオ対メイウェザーの再戦の行方はメイウェザーの意向次第。互いに戦う時間は、もう多く残されていないためパッキャオはメイウェザーに待たされる可能性が高いのであれば、その前にビッグファイトを組んでいく考えなのだろう。今回のメディアへの発言は煮え切らないメイウェザーへの挑発だったのかもしれないが。