【ボートレース 女神にキュン】羽田妃希 名投手の勧めをきっかけにレーサーへ
ケガを乗り越え地力強化中だ。羽田妃希(21=愛知)は着実に成長カーブを描いている。2022年5月にデビューも、膝のケガで3期目は出走ゼロ。同期から一歩遅れる形となったが、今年4月に待望の水神祭を挙げると、勝率も2.38から25年前期は3.41とアップしてきた。 学生時代は運動も「ガッツリはやっていないです」という環境から、父の友人である元プロ野球・中日ドラゴンズの岩瀬仁紀氏(50)の勧めをきっかけに、真逆とも言える過酷な世界へ。それでも「勝負の世界は精神的にはきついけど、レースが楽しいので耐えられます。少しずつ成長していると思うし、伸びしろしかないですから」と、水を得た魚のように目を輝かせた。休日はジムで体幹トレーニングに励むなどボート漬けの日々だ。 原田幸哉と河村了という素晴らしい師匠にも出会えた。「原田さんからはレースに対する考え方、河村さんはレース前後に必ず会ってアドバイスをくださいます」。教えを胸に、次なる目標は「インから逃げること」。 これまでインで10走して4度の2着が最高と悔しい思いをしている(26日現在)。課題を一つずつ克服して、さらなる輝きを放ちたい。 ◇羽田 妃希(はだ・きさき)2003年(平15)2月12日生まれ、愛知県出身の21歳。愛知支部所属の130期生。22年5月19日にとこなめでデビュー。今年4月10日に浜名湖で水神祭。1メートル57。血液型O。父は台湾まぜそば「麺屋こころ」の代表取締役だが、好きな食べ物は海鮮。