大泉洋さん主演「室町無頼」ロケ地、播州清水寺の魅力知って うどんや豚汁、「ロケ弁」もパンフに
人気俳優・大泉洋さん主演の映画「室町無頼」のロケが行われた播州清水寺(兵庫県加東市平木)の魅力を紹介しようと、市観光協会と市がパンフレットを作った。ロケの様子に加え、役者らが食べた「ロケ弁」やその店も紹介。関係者は「清水寺をはじめ、役者さんたちに食事を提供した飲食店にも訪れてもらえれば」と呼びかける。(金井恒幸) 【写真】播州清水寺で撮影された「室町無頼」の一場面。中央は大泉洋さん。その左が阿見201さん 映画は室町時代、応仁の乱直前の京都が舞台。飢饉(ききん)と疫病のため、路上に遺体が横たわる混迷の世に現れ、権力に挑んだのが、大泉さん演じる蓮田兵衛(はすだひょうえ)。初めて武士階級で一揆を起こした人物で、彼のもとに集結した無頼(アウトロー)たちの戦いを描く。東映の配給で、1月17日に全国公開される。 加東市内での映画ロケは、2023年1月公開の「レジェンド&バタフライ」(東映)で、同市畑の国宝・朝光寺が使われて以来。清水寺に残る古い道などの雰囲気が映画のイメージにふさわしいなどとして選ばれたという。 ロケは昨年10月に行われ、大泉さんをはじめ、アイドルグループ「なにわ男子」の長尾謙杜さんやスタッフなど200人以上が参加。主に多宝塔跡と周辺の道を使って鳥居などのセットを組み、大泉さんらが一揆を起こすための拠点という重要な場面を撮影した。 ロケ弁は同寺内の「清水茶屋」と、やんべ丼(河高)、酒道場(上滝野)が提供した。清水茶屋は山菜うどん・そばと豚汁、やんべ丼は焼き鳥丼、酒道場は幕の内弁当を調理。清水茶屋では普段、豚汁は出していないという。 パンフには西国三十三所巡礼の第25番札所でもある清水寺の歴史や境内の地図、ロケの様子が分かる写真などを収めた。金棒を持つ怪力男「馬切衛門太郎」役を務めた阿見201さんのインタビュー記事も掲載。阿見さんは「すてきなロケ地をありがとうございます!」とした上で、薄着の衣装での撮影だったため、「温かい豚汁なんか出されたら…みんな必死にかき込んでました♪おいしかったし生き返りました!!」などのエピソードを寄せた。 1万5千部を作成し、1月1日から清水寺で、同4日から市観光協会で主に配布する。同市観光協会TEL0795・48・0995