亡くなる直前に山崎元さんが40代独身の漫画家に教えた「絶対買ってはいけない金融商品の種類」
独身者がひとりで生きる老後にはどんな課題があるのか。漫画家のよしたにさんは「経済評論家の山崎元さんに賢いお金の使い方3種類と絶対買ってはいけないものについて教えてもらった」という――。 【マンガを見る】『大人ぼっちマニュアル』P15 ※本稿は、よしたに『大人ぼっちマニュアル』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。 ■すぐに人に頼る人がお金で失敗する 「お金を稼ぐのは使うためでしょう? 足りなければ稼げばいい、無駄なお金を使ったなら節約すればいいだけ。貯めこむことばかり大事にしたら、気持ちよく使えなくなるよ。節約しすぎるとその分仕事も小さくなります」 きっぷの良い話し方で、面白くわかりやすくお金の問題についてお話ししてくださった山崎先生。お金との付き合い方を通して常に人生を前向きに楽しむ、「守り」より「攻め」の姿勢について我々に教えてくださいました。
「投資って何となく難しそう……」と二の足を踏んで、貯めたお金を銀行に置いて塩漬けにしたままという40代の方、結構いると思います。そもそもお金の話って、やたらと難しい印象があると思いませんか。そんな不安や思い込みも山崎先生にかかると、すべてシンプルに明解に解きほぐされていくから不思議です。 ■将来が不安でお金を持っている人は「カモ」である 「(投資は)運が良い年なら4割もうかる、運が悪ければ3割削られる、そういう賭けだと納得できる人はやってみたらいいですよ。億劫だからやってないだけなら、金融会社で積立などから始めたらいい。リスクを取る行為だから絶対やったほうがいいとは言えないけど、せっかく稼いだお金を有利な場所に置いておかないのはもったいないかもしれないですね」 山崎先生によると、そもそも資本主義とは「リスクを取っても平気な人が、リスクを取りたくない人から利益を『ピンハネ』する仕組み」のことだそう。若い社員が月給25万円をもらっているなら、会社は当然それ以上の利益を得ているはず。会社で働くことを決めた以上、その「カモ」状態からキャリアを始めるのは仕方ないことだけど、長い人生で少しでもカモでなくなる方向に向かうべきではないかというのが先生の持論です。なるほどなぁと思いますよね。