中日・小笠原慎之介、”地方球場の鬼”巨人・山崎伊織に勝った! 信州小笠原氏ゆかりの地、戦勝祈願の効果抜群
◇2日 巨人1―2中日(松本) 戦国武将にあやかって、左腕が躍動した。中日・小笠原慎之介投手(26)は2日、巨人戦(セキスイハイム松本スタジアム)に先発し7回途中1失点で4勝目を挙げた。江戸時代の松本城主、小笠原氏との縁を感じながら、「地方球場の鬼」山崎伊との投げ合いを制した。 ◆松本城をバックに写真に収まる中日・小笠原慎之介【写真】 信州小笠原氏ゆかりの地で巨人軍を制圧した。アマチュア時代も含めて松本スタジアムで初登板した小笠原は2回に先制点を与えたものの、7回途中まで5安打1失点と粘りの投球。「最低限の仕事はできたと思います」と今季4勝目に納得の表情を浮かべた。 2回に先頭・大城卓に許した右中間への二塁打から1点を失ったが、3回以降は走者を出しながらも追加点は許さなかった。試合が進むにつれて「最近はずっとカーブの状態がいい。使える時に使っていこう」と110キロ台前後のカーブを多投。緩急を使い巨人打線に的を絞らせなかった。 地方球場にありがちなマウンドの低さや傾斜も「全然気にならなかった」と松本のマウンドに好感触。長野県に来たのも中学生時代の修学旅行以来で、松本を訪れるのは今回が初めてだったが縁は感じていた。信濃守護を務めた名族・小笠原氏は江戸時代に松本城主を務めた時期もある。「同じ名字ですもんね。これも何かのご縁ですね」と信州小笠原氏のお膝元での登板に感謝した。 試合前日の1日夕方に松本入り。3時間強のバス移動では事前に購入していた本を読んでリラックスした。到着後に夕食を取ってから向かったのはホテルから徒歩15分の場所にある松本城。全国で5つしかない国宝指定の天守閣を堀沿いに眺め、帰り際には松本城に向かって「よろしくお願いします」と一礼。小笠原氏ゆかりの城での”戦勝祈願”も済ませていた。
中日スポーツ