フェラーリの2025年新車は99%刷新!現行ルール最終年に隠されたバスール代表の大胆戦略とは?
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、2025年シーズンのフェラーリの新車が「完全に新しいものになる」と発言した。フェラーリがシーズン終盤に競争力を発揮したことや、2025年が現行規則下での最終年であることを考えると、この発言は驚きをもって受け止められている。2026年には新しいシャシーとエンジン規則が導入される予定だ。 ■レッドブルはニューウェイが設計しない初のマシン 一方、レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、2025年の新車について「進化型」か「革命型」のどちらになるか尋ねられると、「両方の要素が混在するだろう」と述べている。ホーナーは、「クルマのさまざまな部分で改良が行われ、一部では大きな変更も加えられる」と語り、2025年のRB21はエイドリアン・ニューウェイが設計しない初のレッドブル車になることを認めている。「チームはこの課題に応えなければならないが、私は彼らを信頼している。1月末の発表でRB21がどのような姿をしているかを見てほしい」と自信を見せた。 ■フェラーリ、99%以上は新しい これに対し、フェラーリのバスールは2025年に向けて非常に異なるアプローチを取ることを明言している。 「この規則の下での4年目となり、これまでのプロジェクトを非常によく理解している。それが2025年の新車を完全に新しいものにする理由だ」と説明した。 また、2025年のフェラーリのマシンは、カルロス・サインツやシャルル・ルクレールが今シーズン使用したマシンと「1%未満しか共通点がない」と付け加えた。 スペインの放送局DAZNによると、この変更にはルイス・ハミルトンが求めたコックピット位置の変更が含まれるとされており、それに伴いエンジンの取り付け位置やギアボックスの短縮が必要になるという。 ■フェラーリはライバルのコピーは作らない また、マクラーレン式のプルロッド式フロントサスペンションや、メルセデスのようなブレーキ冷却技術の採用も見込まれている。 しかし、バスールはハミルトンの要望に応じつつも、メルセデスからエンジニアを連れてくることはしないと断言した。「いいや。フェラーリでメルセデスを再現するつもりはない。我々には勝つための適切な人材とリソースがある。だから、オリジナルを創り上げる必要がある。コピーを作るつもりはない」と語り、こう続けた。 「彼(ハミルトン)は自身の経験やバックグラウンドをもたらしてくれるだろうが、それが我々のアプローチを変えることを意味するわけではない。ルイスもその点を理解してくれると思う」 「私はルイスを非常によく知っているが、メルセデスの方法をそのままコピー&ペーストするべきではない。メルセデスの環境は当初は良かったが、最後にはそうではなくなった。彼らは現在のチャンピオンではない。我々は異なる方法を試す必要がある。」