日大再回答で関学大が会見(全文5完)褒められるため、では大一番に勝てない
アメリカンフットボールの日本大学選手による反則タックル問題で、日大から再回答書を受け取った関西学院大学が26日、兵庫県西宮市の同大で会見を行った。 【写真】厳戒会見で関学が日大のとんでも回答書に突きつけた10の不可解 小野宏ディレクターは、タックルは指導陣と選手の理解の乖離が原因とする日大の再回答を「真実とは到底認識できない」と述べ、今後の対応について、日大との定期戦も「信頼関係を取り戻すまで中止する」ことを表明した。 関学大の会見は17日に続いて3回目。前回会見では、悪質タックルが日大監督の指示だったのかどうかなどについて再確認を求めていた。会見は小野ディレクターのほか、鳥内秀晃監督が出席。 関学大の会見の後には、被害選手の父親である奥野康俊氏が会見し、この問題で警察に被害届を出していることに関して、関学大選手をけがさせた日大選手の「寛大な処分」を求める嘆願書を募ることを明らかにした。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは【中継録画】タックル問題、日大再回答で関学大が会見 被害選手の父も出席」に対応しております。
名門を背負う重圧が指導に影響することはあるか?
読売新聞:読売新聞の【ヒラノ 01:06:07】といいます。よろしくお願いします。まず小野ディレクターにお伺いします。先日の会見では日大アメフト部による真相究明っていうのを望んでいらっしゃったと思います。当時の心境、何か真実が曲がったんじゃないかなと思うんですけれども、当時の心境と、日大のガバナンスについて思うところを聞かせていただけますか。 小野:日大の、アメリカンフットボール部での真相究明ということを一番、第一にお願いしていましたけれども、振り返るとやはりなかなか難しいところがあるだろうなというふうには感じております。やはり一番、最高位にあられる内田監督そのもののというところがありますので、それを調査するということは、構造上なかなか難しいところがあるだろうなというふうに今は思いますし、なかなかそうなると部としてというのはなかなか難しい状況にあるだろうというふうに認識しております。 読売新聞:当時はフットボーラーなら、正々堂々と述べてくれるんじゃないかと、そういう希望は持っていませんでしたか。 小野:もちろん部として対応していただくというのがもう第一だというふうに思っていましたので、部から部への話できちっとやりとりをしていくのが一番ベストだというふうには思っておりました。 読売新聞:ありがとうございます。鳥内監督にお伺いします。これは推測にはなるかと思うんですが、内田前監督、内田監督も名門日大を背負う重圧があったかもしれないです。関学も勝利を義務づけられるようなチームですけども、そういった重圧というものが指導に影響したりとか、そういう、選手に言うことを聞かせたくなるとか、そういったことを感じたりされることはあります? 鳥内:いや、勝つことは目指しますけど、勝負いうのは勝ち負け両方あるんで、これはしゃあないです。要は、何を一番大事にしてるかと言うたら、人間の教育、人間形成を第一にやってるんで、勝ち負けはあんまり意識していません。一応、日本一狙うことをみんなで目標にして、それぞれ役割を与えて、ミッションを与えて、その責任を果たすように持っていくと。そこで、人間性が形成されて、コミュニケーションも養えるし、やはりそこで一方的に上級生が下級生にこうしろじゃなしに、下の意見も吸い上げながら、今年の一番ええ方法を考えてやっていこうと。これは毎年、そのようにやってるんですよ。勝てるときもあるし、負けるときもあると。負けたら、自分の責任やとも言うてるんでね。学生にはなんも押し付けていません。 読売新聞:ちょっともう少し、申し訳ないんですけども、日大のこの回答書を見ると、DLの選手が闘志がなかったというような指摘があります。アメフトをやる以上は最低限の闘志というか、勇気というのは必要かと思うんですが、その闘志を引き出す、で、モチベーションを引き出す、そういった指導方針はどういうものを、鳥内監督だったら。 鳥内:いや、プレーぶりを見ると別に、非常にうまい、上手なハードワーカーですから、全然問題ない思うんですけど、しゃべるのが、声が小さいとか、なんかあったんか知りませんけどね、性格はいろいろありますからね。そんなことまで強制して意味あんのかなと。無理ちゃいますかね、そんなん。僕はそんなんしませんよ。しません、そういうことはしません。その個性を尊重しながら一番ええプレーを目指してくれたらいいわけであってね。 読売新聞:ありがとうございます。 鳥内:自分で分かって変わっていくことですよ。強制されるもん違います。 読売新聞:ありがとうございます。