先制&サヨナラ弾…自身初の1試合2発で3連勝呼んだソフトバンク近藤健介「あれが全て。理貢のおかげ」
◆プロ野球セ・パ交流戦 ソフトバンク5x―3広島(2日、みずほペイペイドーム) 最後にドラマが待っていた。同点の延長10回。2死一塁でソフトバンクの近藤健介が振り抜いた打球は右翼テラス席に吸い込まれた。2回にも先制の7号ソロを放つなど自身初の1試合2本塁打と大暴れ。小久保裕紀監督は「(10回の)本塁打は予想してなかった。周東(佑京)を(代打で)準備していたけど、その前に決めてくれましたね」と白い歯を見せた。 ■〝大物俳優〟がペイペイドームのマウンドに!?【写真】 一時は不穏な雰囲気が流れた。3点リードの9回。3連投を回避するためこの日ベンチ入りしていなかったロベルト・オスナの代わりに登板したダーウィンゾン・ヘルナンデスが、同点3ランを被弾。土壇場で試合を振り出しに戻された。 それでも10回2死から、途中出場の緒方理貢が7球粘って四球で出塁。近藤は「あれが全て。なんとかつなぐ意識だったけど最高の結果になった。理貢のおかげ」と一撃を放ち、ヘルメットを高々と投げてホームインした。 5月31日に柳田悠岐が右脚を負傷。長期離脱を余儀なくされたが、1日には支配下登録されたばかりの佐藤直樹が期待に応え、2日は柳町達も2打点と活躍した。指揮官も「みんなでカバーすればいいんじゃないですか」と支え合いを強調する。 今季6度目のサヨナラ勝ちは両リーグトップ。先発和田毅の好投もあって6度目の同一カード3連勝で貯金を再び18に戻した。「(今後は)こんなふうにいかないと思う。何とかみんなで粘りながら勝っていきたい」と近藤。総力戦で首位をキープし、柳田の帰りを待つ。(大橋昂平)
西日本新聞社