過去にNFLでも。日大アメフット悪質タックル問題への処分はどうすべきか?
某アメフット界の重鎮は筆者の取材にこんな意見を口にした。 「本来ならば、あの定期戦は3度目のファウルを犯した時点で没収試合とするべきでした。そうできる規約があるのです。日本のアメリカンフットボールの存続にさえかかわる問題です。こんな行為が行われる競技を子供達にさせたいと思いますか? ことの重大さを考えると厳罰をチームに対して下すべきです。日大を除名してもおかしくありません。最低でも3年の出場停止処分を下し2部からやり直させるべきでしょう。またチームの体質にもメスを入れ組織が変わったことを確認することを停止処分解除の条件にすべきでしょう」 しっかりとした調査を行い、今回の問題が起きた背景を明らかにして、もし、そこにチームとしての責任が大きければ、それ相応の厳罰を下す必要があるだろう。 前出の武田氏も「刑事告発されてもおかしくない事件。日大フェニックスを作りあげた故・篠竹幹夫監督の精神からはほど遠く、大学スポーツのあるべき姿、その本来の目的からは大きく逸脱してしまっている。まず大学側が、なぜこういう問題が起きたかを内部調査して自主的に監督らの解任はもとより廃部までの厳しい処置を検討すべきでしょう。最低でも、1年間はチームの出場停止処分はしなければならないと思う」という厳しい意見を述べる。 日大及び、関東学連が、どんな処分、対策を講じるのか。繰り返すが、早急に動かなければ、今後のアメフット界の存続問題にさえかかわってくる。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)