【早稲田大ゴルフ部×大阪学院大高野球部 監督対談】本気で日本一を目指す2人に共通する考え方「“持っている”、“奇跡”だけでは日本一になれない!」
辻盛:僕、野球ではキャッチャーでしょうとよく言われるんですけど実はセンターで4番。信じられないでしょうけど、足は速くて100m、11秒3くらいなんです。 斉野:運動神経もバツグンなんですよ。僕は日本トレーニング指導者協会を運営してもいますので、機関誌を毎号贈呈させていただきます。 辻盛:ぜひ、隅から隅まで読ませていただきます(笑)。とにかく自分も勉強することが必要ですからね。うちは基本、生徒がすべて考えてすべて決めてやっていくようにさせています。チャラいけどやるときは真剣にやるチームを目指すので、掛け声はチャラくいきますと言って「ごいごいすー」になったんですけど(笑)。 斉野:そういったときでも否定はしないんですね。 辻盛:はい。数週間くらいで検証していき、ちょっとカッコ悪いと感じることはやめたほうがいいとなることもあります。でも僕たちがカッコいいと思っていることと高校生が思っていることはずいぶん違います。彼らはインスタ用にカッコつけてランニングしてみたり。でも実際、今度入ってくる新入生などは、それを見てダイレクトメッセージで入りたいと来るんですよ。生徒たちの力です。 斉野:チームワークがあるんでしょうね。おかげ様でうちもチームにまとまりがあるから皆で楽しみながらグリーン上で「9ホール勝負」なんかもできる。これはすごくいい練習で、1人で打席でも打つのはたいしてよい練習ではなく、“この1球”しかない状況でやる練習がすごく重要なんです。 辻盛:ゴルフって完全に個人競技のイメージ。強くなるには、クラブとしての取り組みがどう重要になってくるのか。野球は全員でやる競技なのでチームワークがなかったら勝てない。 斉野:意識的に指導はしていませんが、月に一度体力測定会をやっています。ゴルフではないことをするなかで、お互いを知りいろいろな個性がわかるし、運動会的に楽しめるからまとまりができる。そして学生ミーティングを月に1、2回やっています。学生同士でまとまろうという意識は伝統的にあるのかもしれません。ゴルフって孤独な競技です。基本一人で戦います。仲間の応援が心理的支えになるんです。 === さらなるチーム作り、マネジメントの話は、来週火曜(10月15日)発売の「週刊ゴルフダイジェスト」10月29日号にて! PHOTO/Masaaki Nishimoto
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