見切り発車は成功するか?マー君がエースの価値を問われる中4日登板
昨年のオープン戦では1度もなかった中4日登板。今年はまだ球数の少ない段階で1度試みただけで、雨天順延余波による、“見切り発車”と言えなくもない。オープン戦最高球数が68球だった田中は前回87球を投げており、骨棘除去手術効果による回復力アップも期待されるところだ。 更なるテストは、厳寒の環境下での右肘の耐久性だ。昨年4月28日に右手首の腱の炎症と右前腕部の張りで故障者リスト入りした際には、一部米メディアが、その前の23日に気温0.5度のデトロイトで投げたからだという論調を展開した。“因縁の地”、再び。現在米国時間7日午後10時の時点で10日のデトロイトは最低気温2. 2度と予想されている。5日のアストロズ戦と似た極寒が予想され、“4月デトロイトの悲劇”を危惧する声を快投で封じたい。 5日の試合後、田中は「良かったところは、良かったとして次につなげていきたい。ピッチングの内容は良かったし、自分の中で手応えを感じている部分はあります。今回ダメだったところをしっかり調整して、次は今日よりいい状態でマウンドに上がれると思う」と前向きに語った。次回登板は200イニングの実現性を図る“物差し”になるマウンド、ヤンキースが年俸2200万ドル(約24億円)を支払う真のエースとしての真価が試されている。