「しょう油」「しお」「とんこつ」…ラーメンのジャンルは何種類ある?今、最も“熱い”のは「しお」説
「しお」の優良店は?
ラーメンに関しては、これまで、ジャンル・部門を問わず、スープがハイレベルであることが常に求められ、多くの職人が切磋琢磨しながら腕や技術を磨いてきました。 その結果、食べ手がハイレベルなスープに出逢える機会が増え、2010年代後半頃からは、出汁感や素材感が重視される「出汁の時代」へと突入しています。塩ダレは、出汁との相性が極めて良好で、上手く作れれば、出汁の魅力を更に際立たせる役割も発揮してくれます。そんなわけで、今、「しお」が大変盛り上がっているのです。 「しお」の優良店は、一都三県に所在するものだけでも、『麺や金時』、『饗くろ喜』、『トイ・ボックス』、『とうかんや』、『自家製麺カミカゼ』、『ら塾』、『支那ソバ小むろ』、『自家製手もみ麺鈴ノ木』など、沢山あります。これらのお店の「しお」は、本当に鳥肌が立つほど美味いのですが、どの店にも共通して言えることは、出汁がハイレベルだということです。是非、一度召し上がってみてください。スープにおける出汁の重要性が肌身で実感できると思います。 せっかくなので、出汁を採る技術が発達していることを如実に示す一例をご紹介します。 千葉県に『麺屋22ふぅふぅ』というお店があります。結論から先に申し上げると、このお店の「らーめん」は、スープにタレを使いません。鶏・豚・牛・煮干し・鰹・アゴなど約30種の素材から採った出汁を、そのままスープとして使っています。「出汁だけでキチンとしたスープが作れるはずがない」と思うでしょう。ところが、実際に口にしてみればビックリ。どこに出しても恥ずかしくないほど立派なスープが堪能できます。 構成/大泉りか 【後編】ちゃんぽんやタンメンはラーメンじゃない!? 深すぎるラーメン界のジャンル分け【ラーメン官僚】は下の関連記事からご覧ください。
ENTAME next編集部