【速報 ツール・ド・フランス2024】真剣勝負は容赦なし、ポガチャルが圧倒的強さで全てを薙ぎ払い区間4勝目/第19ステージ
ポイント賞 1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)387 Pts 2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)354 Pts 3 ブライアン・コカール(フランス/コフィディス)208 Pts
山岳賞 1 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)101 Pts 2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)87 Pts 3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)59 Pts
ヤングライダー賞 1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 78h 56' 21'' 2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 10' 35'' 3 マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ/ヴィスマ・リースアバイク)+ 15' 42''
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 236h 59' 00'' 2 ヴィスマ・リースアバイク(オランダ)+ 27' 25' 3 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+ 1h 12' 07''
リタイア 184 ニルス・エーコフ(オランダ/dsmフィルメニッヒ・ポストNL) 138 ジェイク・スチュワート(イギリス/イスラエル・プレミアテック) 94 シュテファン・キュング(スイス/グルパマ・FDJ) 164 アルノー・デマール(フランス/アルケア・B&Bホテルズ)
7月20日(土) 第20ステージ ニース > コル・ド・ラ・クイヨール(クイヨール峠) 132.8 km(山岳/獲得標高 4600 m) 今大会最後の「直接バトル」は4つの難峠 泣いても笑っても、今大会最後の「直接バトル」の機会がやってきた。第111回ツールの閉幕24時間前に組み込まれた、本格派難関山岳ステージ。わずか132.8kmの短距離コース上に、4つの難峠が、まるでのこぎりの歯のように並んでいる。しかし今ステージが終わっても、パリで大団円を迎える例年とは違って、正確な総合順位はいまだ確定しない。翌日にはストップウォッチとの孤独な勝負を控えている。 スタートは海の高さから。ニースのランピア港から走り出す黄色いプロトンは、すぐさま後背地のアルプスへと切り込んでいく。なんと63年ぶりのツール登場だという2級山岳ブロスで、早くも戦いが勃発するかもしれない。フォトジェニックなヘアピンカーブで知られ、なにより勾配は上がったり下がったりと、大胆なアタック向きの山道だ。 続く3峠は、近年のパリ~ニースでもおなじみの勝負地。2022年ログリッチと2019年ダニエル・マルティネスが栄光をつかんだ1級テュリニ(登坂距離20.7km、平均勾配5.7%)に、2020年にキンタナが勝ち取った1級コルミアーニ(7.5km、7.1%)。そして最終峠の1級クイヨール(15.7km、7.1%)は、2023年大会でポガチャルの手に落ちた。いずれ劣らぬ山頂フィニッシュにふさわしい山岳が、つまり3つ連続で次々と襲い掛かるのだ! 獲得標高は4600m。シャンゼリゼには乗り込めない上に、第16ステージを最後にただ山越えの苦痛だけを強いられているスプリンターたちに、開催委員会はちょっとした配慮も忘れない。このクレイジーな山岳ステージに限って、制限タイムは、通常よりも3%プラスされる。おかげで最後くらいは、足切りの心配をせずに、3週間の余韻を噛みしめながら、後方でのんびりと完走することができるだろう。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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