FIFAの失態にウクライナ激怒 クリミア半島を領土から除外の地図を表示するミス
2026年北中米W杯欧州予選組み合わせ抽選会の放送中に表示されたウクライナの地図を巡って、国際サッカー連盟(FIFA)が批判にさらされている。 英メディア「BBC」によると、地政学上の理由で対戦できない国々を示すために、欧州の地図が表示された際、ウクライナにクリミア半島が領土に含まれていないことを想起される形になっていたという。同半島は2014年からロシアが実効支配しているが、国際的にはウクライナの領土となっているからだ。 そのため、ウクライナ外務省報道官のヘオルギー・ティヒ氏はX(旧ツイッター)に「FIFAは国際法に反する行為をしただけでなく、ロシアのプロパガンダ、戦争犯罪、ウクライナに対する侵略犯罪を支援した」と主張し、クリミア半島をウクライナ領の一部として強調した「修正」版の地図を投稿に添付した。 FIFAは「問題を認識している」と間違いを認めたというが、ウクライナサッカー協会も、この問題についてFIFAと欧州サッカー連盟(UEFA)に書簡で失望を表明しており、国内でもFIFAに対する批判があるとのこと。ミスでは済まされない状況となってしまった。 ちなみに地政学上から対戦できない国は、ウクライナとベラルーシ、スペインとジブラルタル、コソボとボスニア・ヘルツェゴビナまたはセルビアとなっている。
東スポWEB