敦賀気比の渡辺優斗捕手（２年）＝福井県敦賀市沓見の同校野球場で、大原翔撮影

　◇部内一の努力家、手本に　敦賀気比　渡辺優斗捕手（２年） 　上加世田頼希主将（２年）と中学時代からバッテリーを組んできた強肩の正捕手。試合前は登板予定の投手と「この球で攻めよう」と話し合うなど、細かなコミュニケーションを欠かさない。 　苦手な打撃面を補うため、長打力のある後輩の高見澤郁魅選手（１年）にバットの振り方やボールの捉え方を自ら質問して助言を受けるなど貪欲だ。「上手な選手から吸収する意識は学年に関係なく大事。余計なプライドはない」。同じ捕手で「部内で一番の努力家」だった３年の長尾朝陽さんを手本とする。仲間の良いところを吸収しセンバツ制覇に突き進む。 　◇捕球強化、勝利につなぐ　丹生　木津慎之介捕手（１年） 　小学１年時に野球を始めた当初は外野手だったが、肩の強さを買われ、５年で捕手を任された。グラブを下向きに構える癖があったが、タッチプレーや送球の動作により素早く切り替えられるよう、横向きに構えるフォームへ修正し、徐々に身についてきた。さらに後逸を防ぐため、昨年１２月からは速いゴロを処理する内野陣に加わり、捕球練習にも汗を流す。 　主戦の井上颯太投手（１年）とは中学２年からバッテリーを組む。「積極的に声をかけたり、的確に間を取ったりして、センバツでの勝利につなげたい」と意気込む。