現存する世界最古の時計ブランド、ブランパンを代表する3本【腕時計のDNA Vol.13】
現存する最古のブランドとしての役目を果たし続ける
ブランパンは2010年にフレデリック・ピゲを正式統合し、伝統スタイルのさらなる革新を続けている。その開発力はいまやブランドの垣根を超えて横断し、グループのムーブメント技術開発部門として機能しているのだ。そしてスイス高級時計の歴史と文化の継承はアール・ド・ヴィーヴィル(暮らしの芸術)にも結びつき、その視座は食の世界にも向けられている。オートキュイジーヌはじめ、プレステージのレストランやホテルと連携するなど活動は多岐にわたる。さらに世界の海洋保全にも積極的に取り組み、調査研究プロジェクトや活動支援にダイバーズで培ってきた本領を発揮する。いずれも次世代に伝えるべき大切な文化や自然環境であり、ブランパンは連綿と続く時をつなぐ役割を果たすのである。
柴田 充(時計ジャーナリスト) 1962年、東京都生まれ。自動車メーカー広告制作会社でコピーライターを経て、フリーランスに。時計、ファッション、クルマ、デザインなどのジャンルを中心に、現在は広告制作や編集ほか、時計専門誌やメンズライフスタイル誌、デジタルマガジンなどで執筆中。
ブランパン ブティック 銀座 TEL:03-6254-7233
文:柴田充 イラスト:コサカダイキ