【ACL2】広島が18歳井上愛簾の公式戦プロ初弾で引き分けに持ち込む 1次リーグ突破は既に決定
<アジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2):カヤ1-1広島>◇28日◇東地区1次リーグE組◇第5戦◇リサール・メモリアル・スタジアム 開幕4連勝で既に1次リーグ突破を決めているE組首位のサンフレッチェ広島が、敵地でフィリピン王者カヤFCと引き分けて、通算4勝1分けとした。 1点を追う後半23分、4月にプロ契約を結んだユース所属のFW井上愛簾(あれん、18)が、同点ゴールを決めた。相手に詰めたところで井上の足にうまく当たって、公式戦プロ初ゴールになった。 「追いかける中、ゴールが欲しい展開だった。FWとして、あいいうところで点が欲しかった。泥くさく取れたのはよかった」 既にリーグ戦でも4試合に出場する高校3年は、冷静に振り返った。 リーグ戦残り2試合で2位につける広島は、逆転優勝を目指して12月1日に北海道コンサドーレ札幌戦(Eピース)が控える。この日は直近のリーグ戦から先発全員を変更し、若手に出番が回ってきた。 井上以外にもこの日、ユース所属の高校3年で、4月に既にプロ契約を結んでいるDF木吹翔太(こふい・しょうた、18)が、トップチームの公式戦デビューを果たした。203センチ、90キロの異次元のセンターバックは守備的MFで先発。 昨年9月にクラブ史上最年少17歳4カ月でプロ契約を結んだMF中島洋太朗(18)も先発した。将来の中心選手となる高校3年トリオが出場し、敵地で勝ち点1をつかんだ。 広島はフィリピンから29日に帰国し、中2日での札幌戦に臨む。 ◆ACL2 大会方式が一変されたACLE(エリート)と違い、下位大会にあたるACL2は従来のACL方式を継承。32チームが8組に分かれ、ホームアンドアウェー方式で東西各地区で1次リーグを行い、各組2位までがベスト16による決勝トーナメントに進出。決勝のみが一発勝負になり、優勝すれば来季のACLEの出場権が得られる。広島はシドニーFC(オーストラリア)、イースタン(香港)、カヤ(フィリピン)と同じE組に入った。