エレベーター乗り損ねて激高「お前はボタンも押せないのか」 職員アンケートに4割「パワハラ見聞きした」 会見で兵庫・斎藤知事「業務上、必要な指導」
兵庫県の斎藤知事が内部告発された問題で、県議会の百条委員会が職員を対象に実施したアンケートの、中間報告の内容が判明しました。「瞬間湯沸かし器」や「暴君」といった、知事によるパワハラを思わせる回答が寄せられています。 死亡した元西播磨県民局長の男性は、斎藤知事の「パワハラ」や「企業からの物品の受け取り」など、7項目の疑惑を文書で告発しました。 百条委員会が県の職員を対象に実施したアンケートは、こうした告発内容に関するもので、7項目の疑惑について「実際に知っている」「知っている人から聞いた」「人づてに聞いた」「知らない」から選び、自由記述欄も設けています。 関係者によりますと、5日までに約4500人が回答した中間報告で、パワハラ疑惑を見聞きしたという職員は、全体の4割弱でした。 自由記述欄には、伝聞も含めて、斎藤知事が職員から「瞬間湯沸かし器」や「暴君」などと呼ばれている、という記載があったといいます。 (斎藤知事)「時には厳しく指導させて頂くということはあるが、私としては、業務上の必要な範囲内で、適切に指導させて頂いているという認識です」 また、「気に入らないことがあると、ペンを投げる」とか「視察先の施設のエレベーターに乗り損ねて激高し、職員に『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と叱責した」などといった、パワハラを思わせる回答もあったということです。 (斎藤知事)「(Q.エレベーターに乗り損ね、周囲の職員に激高するようなことはあるのか?)業務上の必要な範囲で、さまざまな業務に関する指摘、指導というものはしたことはありますけども、ご指摘のようなことをしたという認識はありません」 これまで同様、「業務上、必要な指導」という説明を繰り返した斎藤知事は、8月30日に証人として百条委員会に出頭する予定です。
ABCテレビ