デゴイチ、米子駅前移設 湊山公園から、市が方針 「鉄道のまち」象徴に活用
米子市西町の湊山公園に展示され、山陰の鉄道史に名を刻む「D51形蒸気機関車」が同市弥生町のJR米子駅前だんだん広場に移設されることになった。旧国鉄から借りて保存、管理している市は、「鉄道のまち」として栄えたシンボルとしても活用する考え。 【動画】SLやまぐち号「デゴイチ」2年ぶり運転再開 JR津和野駅で100人お出迎え
「デゴイチ」の愛称で親しまれた車両は貨物輸送用として1939年に製造され、73年に廃車となった。 全長約20メートル、高さ約4メートルで総重量は約130トン。2022年に市の有形文化財に指定された。 市は昨年7月の南北自由通路の開通を契機に周辺整備にも力を入れており、新たなにぎわい創出とともに全国の鉄道ファンへのアピールも狙う。今後、JR西日本や、だんだん広場を所有する鳥取県との間で詳細な時期や場所を検討する。 11日の市議会で、中田利幸議員(信風)の一般質問に答える形で方針を示した伊木隆司市長は「駅周辺の魅了向上につなげたい」と述べた。