転職後の年収変動調査「30代微増」「40代ダウン」 でも年収増だけが「良い転職」ではない(2)/「doda」編集長・桜井貴史さん
「年収アップ」だけではなく、自分が本当にやりたいことを探そう
――これから転職を志す人へのアドバイスとエールをお願います。 桜井貴史さん 転職者にとって年収は重要な要素ではありますが、必ずしも年収が上がればよい転職であるとは言い切れません。 まずは「自分自身がどういったことや瞬間に喜びを見出す人なのか」「どのような強みを持っているのか、また、今後強みにしていきたいのか」といった、キャリアの軸を明確にすることが、納得感のある転職をするためには重要だと考えています。 日々の業務でつちかった強みや大切にしていることを、一人で振り返ることも大事ですが、案外自分ではわからないものです。会社の上司との1on1だけでなく、たとえば親しい友人やキャリアアドバイザーなどと対話しながら考えを整理していくことで、新しい発見があるかもしれません。 就職活動時期以来、キャリアの軸について振り返ったことがない、という方も案外多いのではないでしょうか。ぜひ、その軸をアップデートしてみることから始めてみてください。 (J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎) 【プロフィール】 桜井 貴史(さくらい・たかふみ) doda編集長 新卒で大手人材会社に入社、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。 2016年11月、パーソルキャリアに中途入社。新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。大学生向けサービスの責任者を務める。 2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。