矢沢あい「ご近所物語」「NANA」とのコラボが大きな話題に ドレスが生まれた背景をクラウディア企画担当に聞く
人生で一度は着てみたいドレスというと、どのようなものを思い描くだろうか。 ウエディング衣装を手がける株式会社クラウディアは、これまでも「JILL STUART」「Barbie Bridal Collection」「ディズニー ウェディングドレスコレクション」とコラボレーションをし、女の子の憧れをドレスで体現してきたが、今年は同社が展開しているブランド・Lulu felice(ルルフェリーチェ)と矢沢あい作品「ご近所物語」「NANA」とのコレボレーションが大きな話題となった。 自分が主役になれる夢のようなドレスというのは、それを着る本人でない限り、どこかふんわりとした印象というところがあるかもしれない。しかしクラウディアには、正に子どもの頃に憧れを抱いた夢のようなドレスが展開されている。 クラウディアが提示する、ドレスへの夢と憧れは、これからどこに向かうのだろうか。 今回は、ルルフェリーチェ×「ご近所物語」「NANA」のコラボレーションの企画を発案・担当者に制作の背景や、コラボレーションの経緯を伺った。
ウエディングドレスに反映された、矢沢あいの世界観
『ご近所物語』『NANA』――。 女の子の憧れが詰まった矢沢あいの作品は、私たちの心を惹きつける 。2作とも彼女の代表作であり、国内外にもファンが多い作品だが、今回はどのような経緯でコラボレーションが決定したのだろうか。 「私がもともと幼稚園の頃から矢沢先生の大ファンで、日頃から先生のイラストにデザインをインスパイアされていました。 そのような過程で、デザインを描いているときに、矢沢あい先生の作品をウエディングドレスにしたらかわいいのではないか、と思いついたのが始まりです。 すぐに企画書を作って提案したところ、承諾のお返事をいただいてこの企画がスタートしました」 矢沢あいの世界観を落とし込んだウエディングドレスがSNSをにぎわせたのは記憶にも新しい。ルルフェリーチェ×「ご近所物語」「NANA」のコラボレーションドレスは、発表されると同時に瞬く間に話題になり、多くの人が憧れを抱いた。 今回のコラボレーションのデザインで意識した点についても聞いてみた。 「矢沢あい先生の描くイラストの雰囲気は絶対に失ってはいけないというのは強くありました。 あとは、やはり矢沢先生のファンの方に喜んでもらうというのが、このドレスを作る意義であり、ファンの目線になることが成功につながると意識しながらデザインを考えましたね。 社内にいる矢沢先生のファンと集って、デザインにインスピレーションを与えてくれるイラストなど、たくさんの意見を取り入れつつ、各作品のキャラクターらしさをしっかり出すことにこだわりました」 特に『ご近所物語』のウエディングドレスは、シルエットや柄にもこだわったという。