〈速報〉侍Jが課題を露呈しメキシコに3-7完敗
メキシコの細かい継投の前に調子をつかめなかった打線は、8回二死一塁から“神っている”鈴木(広島)が、逆らわずにセンターから右へ打球を弾き返す。相手守備の処理ミスもあって、1点を返し二死二塁と続くチャンスにとっておきの代打・大谷(日ハム)。メキシコは今季ナショナルズでプレーしたメジャー通算69勝の左腕、ペレスにスイッチして勝負の舞台は整った。だが、低めの変化球に三振。同点機を逃す。 日本は9回に侍ジャパンのストッパー候補の一人、山崎(横浜DeNA)を送ったが、5本のヒットを集中されて3点を失って無残なKO。打線も、毎回のように走者を出しながら、あと1本に苦しみ残塁の山を築いた。結局3-7の完敗。ストッパーを誰にするのかという問題に加え、“スモールベースボール”を仕掛けることもできず、打順の組み方も含めて、どうやって打線を機能させるのか、という課題も露呈した。明日の試合に向けて小久保監督が、どう対策に動くかにも実戦テストとして注目が集まる。 試合後 小久保監督は「シーズンが終わって時間があいていることもあって、本来ならとらえている打球がポップフライなったり、紙一重なんだけど、バットが出てきていなかった。打てそうで打てない高さのボールが、ことごとくポップフライになっていた。(先発の武田は)しっかりと粘れたが、千賀はシーズン中のボールではなかった。それを3イニングで修正するのはむずかしい。大谷には、何回もいくぞと言っていたが、なかなか使うシチュエーションにはならなかった。8回はペレスが出てくることはわかっていた。左対左でも大谷と決めていた。明日は、打順を変えてやろうかなと思う。先発の野村が、立ち上がりをしっかりと抑えてもらいたい」と、厳しい表情で語った。