<桜庭ななみ>昨年30歳で結婚、決断した自分にびっくり 強い味方を得て「30代は駆け抜けたい」 「傲慢と善良」で初めての役どころに挑戦
俳優の桜庭ななみさんが出演する映画「傲慢(ごうまん)と善良」(萩原健太郎監督)が公開された。マッチングアプリを通じて出会った西澤架(かける)と坂庭真実が婚約するが、真実が突然消えてしまい……という恋愛ミステリー。架を藤ヶ谷太輔さん、真実を奈緒さんが演じた。昨年結婚を発表し、架の友人・美奈子を演じた桜庭さんに結婚生活や映画について聞いた。 【写真特集】桜庭ななみ、ワンピがお似合い! 映画のフォトも
◇観客として見ると「ヤバイ人」? 初めての役どころにやりがい
「美奈子は周囲に対して強く当たるタイプ。私はこれまで純粋に真っすぐ進んでいくキャラクターを演じることが多かったので、今までに演じたことのない役でした。チャレンジでもあり、やりがいもあり、とても楽しかったです。登場シーンも短いので作品の中でピリッと効かせられるか不安もありましたが、完成した作品を見て美奈子の存在が生きていて、ホッとしました」
美奈子は、架と長年の友人関係にあり、要領よく生きてきた“勝ち組”タイプ。自分の考えをはっきりと口に出し、架から真実を紹介されると、思わず架の元カノと比べるような発言をする。
演じているときと、作品になってからでは、美奈子から受ける印象が変わったという。
「演じているときは架の友人として演じていたので、美奈子の意見も一理あると思っていましたが、観客として見ると、真実に対して伝えなくていいことを伝えてしまうヤバイ人だなと思ってしまいました(笑い)。
美奈子はとても純粋。友達を思う気持ちから許せないことがあって『真実に気をつけた方がいい』と架にはっきり言ってしまう。この、強くて純粋な部分が映画のタイトルとリンクして、傲慢でもあり、善良でもあるのかなと感じていました。
ただ、作品になって客観的に見てみると、架のためを思ってやっていたことが、違う人から見たら敵に見えてしまうというか……。他人からはこう見えるとこもあるんだなと勉強になりましたし、私自身も気をつけようと思いました。