<桜庭ななみ>昨年30歳で結婚、決断した自分にびっくり 強い味方を得て「30代は駆け抜けたい」 「傲慢と善良」で初めての役どころに挑戦
登場人物がみんな不器用で、好きな人に振り向いてほしいが故の真実の行動も分かる気がしました。恋愛や結婚で悩んでいる人には、いろいろなアドバイスをもらえる作品。いろんなことを感じてもらえたらうれしいですね」
◇「突然、結婚が現れた」 結婚するという自らの決断に驚き
「こんなにもお互いのことを思えるってすてきですし、お互いのダメなところも認め合いながら、少しずつ前に進んでいく姿がとてもいいなと思います」と架と真実の関係を語った桜庭さん。
自身は昨年、30歳で結婚。約1年がたった。
「こんなに早いタイミングで結婚するとは思っていませんでした。突然、結婚が現れたという感じ。自分が結婚すると決断できたことが、いちばんの驚きだったんです。
30代は駆け抜けたいという気持ちがあったからこそのタイミングだったと思いますし、周りの人の話を聞くと、ズルズルと考えたら結婚できないよっていう言葉もあって。よしっと決断しました」
結婚後の生活は、独身時代とそれほど変わらないものの、「強い味方ができ、気持ちがラクになった」という。
「いろんなことがあったとしても、家族だからこそ、この人だったら味方になってくれるっていう絶対的な自信がついた気がします。
家に帰るのが毎日とても楽しいですし、誰かがいてくれることがうれしい。1人でいることも好きなんですけれど、誰かがいる幸せを感じるようになりました」
いま大切にしているのは「家族との時間」。
「結婚して、より家族の大切さを感じるようになりました。今までは自分だけのことを考えていましたけれど、夫、夫の家族、自分の家族と過ごす時間をとてもありがたく感じています。
この1年、鹿児島の実家へ帰る頻度も増やしました。実家に帰っていっしょに食事をするだけで、こんなに喜んでくれるんだと改めて気づいたので、これからそういう時間も大切にしていきたいですね」
*……映画「傲慢と善良」は発行部数100万部を突破した辻村深月さんの小説が原作。長年の恋人に振られ、マッチングアプリで婚活を始めた西澤架。アプリで出会った真実と交際を始めたものの、1年たっても結婚に踏み切れない。しかし真実からストーカーの存在を告白され、真実を守ろうとようやく婚約するが、真実が突然姿を消す。両親や友人、同僚、過去の恋人を訪ねて居場所を探すうちに、知りたくなかった真実の過去と嘘を知ることになる。思わぬ場所で再会した2人がたどり着く“一生に一度の選択”を描く、感動の恋愛ミステリー。