期限付きのお付き合い…?“結婚前提の2人”が安心して恋愛する方法に「共感の嵐」【作者に聞く】
ある程度大人になると、恋愛において好きという気持ちだけで勢いよく突き進めず、どうしてもその先の結婚を見据えて慎重になってしまう…。そんな若い頃とは異なる恋愛観について描いた、さく兵衛(@sakubetaro)さんの漫画「初デートに別れ話をした話」を紹介しよう。 【漫画】「初デートに別れ話をした話」を読む ■初デートで切り出されたのは別れ話? さく兵衛さんが初デートを楽しんでいると、彼氏から唐突に別れ話を切り出されてしまう。それはその場で別れるのではなく、「この先1年付き合っても、お互いに結婚の意識が芽生えないときは交際を解消しよう」という期限付きのお付き合いの提案だった。 実はさく兵衛さんは以前、違う男性に結婚を先延ばしをされた末の破局を経験していた。一方、彼氏は提案の真意について「期限を決めれば結婚できるかどうかヤキモキしながら過ごさなくて済む」、そして「この1年間は何も考えずに2人の時間を楽しむことに費やしたい」と話す。さく兵衛さんはその真面目さについ笑いながらも、「すごくいい」と共感してしまう。そのときの彼氏が、何を隠そう現在の旦那さんだ。 “期限付きのお付き合い”というとドライな印象を受けるが、結婚を真剣に考える2人の時間を大事にしたいという誠実な思いに、SNSでは「共感の嵐」「優しさに満ちた発言」「お互いのためでもあり、すごく合理的」といった声が寄せられた。 ■問題を先送りにしない姿勢が結婚の決め手に 本作品は、さく兵衛さんが4年前に描いた漫画を、昨年11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ改めて公開したもの。このエピソードを描いたきっかけを聞いてみた。 「当時、このエピソードを人に話すと賛否両論で、漫画にしたらおもしろがってくれるかもしれないと思いました」 期限付きのお付き合いの提案をされたとき、どのような心境になったのだろう。 「驚きました。しかし同時に潔いなとも思い、不快感はなかったです」 そんなさく兵衛さんに、現在の旦那さんについて伺った。 「意外と普段はおちゃらけてますが、些細なことでもきちんと話し合って決めてくれます」 最後に、さく兵衛さんに改めて作品を振り返ってもらった。 「『選択をする』というのはその責任を負うということで、特に人生の節目の1つである『結婚をするかどうか』という選択は、なかなか決めにくい人が多いんじゃないかなと思います。今振り返ってみると、そんな中で問題を先送りにせずに、最初にゴールを提示してくれた姿勢に感心して結婚を決めた気がします」 さく兵衛さんはエッセイ系漫画のほかに、創作漫画も描いている。本記事では漫画「記憶喪失のロボットが自分の主人を探す話」も紹介している。 また、Amazon Kindleインディーズマンガでは「大学に行った私がなんとなく哲学に興味を持ったきっかけの話」「さく兵衛の絵日記マンガまとめ」といった作品も公開している。ぜひ読んでみてほしい。 取材協力:さく兵衛(@sakubetaro)