<キラッとプリ☆チャン>話題の“Vミュ”とは? 3DCGアニメ、バーチャルライブでもない新たな表現
アニメやゲームでは1コーラスしか振り付けがない楽曲にもフルコーラス分の振り付けを用意するなど、Vミュでしか見られない映像も用意した。さらに、2.5次元舞台も手掛ける演出家の宇治川まさなりさんが舞台演出を担当するなど本格的なミュージカルとして見せようとした。
◇感情移入できるように
大庭さんは「キャラクターに感情移入できるか?が重要になってきます」とも話す。バーチャル・エイベックスが培ってきた高い技術力と経験によって、リアルタイムで動く3DCGのキャラクターをよりアニメの表現に近付けようとした 。
原さんは「バーチャル・エイベックスはこれまで歌劇のようなライブも手掛けてきましたし、素地がありました。『プリティーシリーズ』は世界観がとてもバーチャル映えするので、ゲームともアニメとも違うものができるかもしれないと感じていました。3DCGアニメとも違う新たな文化を醸成していこうとしました」と話す。
「ゲームのキャラクターは、さまざまなコーデ(衣装)を着ることもあって身長差がないのですが、舞台だと横並びになることもあって、キャラクターによって身長だったり、髪や顔なども調整させていただいています。キャラクターにより没入できるように今回も我々ならではのテクニックでアレンジを加えさせてもらいました。例えば、瞳とかにはこだわりがあって、平面的ではなく、3D的にレイヤーを分けて表示して、瞳やハイライトの揺らぎを作ったりしています。ここに微細な変化が出ると、ぐっとキャラの生きてる感が強くなるんですよね」
今回のVミュでは、より感情移入してもらうために、キャラクターの表現を細部までこだわり抜いた。バーチャルならではのダイナミックなカメラワーク、Vミュ仕様に演技の幅を拡張したキャラクターによって、これまでの「プリティーシリーズ」を踏襲しながら、今まで見たことがないような映像表現を目指した。
◇マイキャラはアニメのキャラと同等