子どもの能力伸ばす「本気すぎるごっこ遊び」 驚きの効果を人気YouTuberが解説
ごっこ遊びには、ただ楽しいだけではない、子どもの力を伸ばす嬉しいメリットがたくさんあるそうです。 【画像】娘・まーちゃんがこれまでに演じたごっこ遊びの役 YouTuber「おうちごっこ」のヒロアキさんは、小3の娘さんと奥さんの3人で、今も毎日ごっこ遊びを楽しんでいます。 家族とのごっこ遊びを極めたヒロアキさんの解説を、著書より抜粋しご紹介します。 ※本稿は、おうちごっこ ヒロアキ著『家族を笑顔にする32チャレンジ おうちごっこの子育て1年生』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです。
家族総出でごっこ遊び~擬似体験で想像力を育む ! ~
「ごっこしよう」と誘おう by ヒロアキ 仕事でロールプレイングってありますよね。本番前に職場で練習するもの。「ごっこ」もそれと同じです。ごっこなら失敗も許されますから。
想像できない物事は怖いもの ごっこ遊びで擬似体験をし、安心させる
お子さんがはじめて注射をした、歯医者さんに行ったときのことを覚えていますか? 怖がって泣いてしまうのがよくあるパターンですよね。まーちゃんにとっても歯医者さんは、経験したことがないのでちょっと怖い存在になっていました。そこで、ごっこ遊びで擬似体験。楽しめれば、歯医者さんの印象が変わります。歯がぬけそうなときも、妖精が歯をぬく、ぬけた歯は妖精が持っていくという設定にすれば、ファンタジーな気分に。これはヨーロッパに伝わる話で、それを知ることも学びになりました。 経験したことのない物事で、ネガティブなイメージを持ったとき、ごっこ遊びはとても有意義になります。大人でもはじめての体 験は怖いもの。それでも人生のさまざまな経験や、情報収集によって不安を和らげていると思います。子どもにはその術がありません。言葉で伝えると、リアリティを感じられないことも。ごっこ遊びでの体験は、大人でいう経験に値するものかもしれません。なによりも遊びですから、楽しいんですよ。子どもだけでなく、大人も楽しめます。
小さな経験、成功体験の積み重ねで、子どもはあらゆる能力を伸ばしていく
食事において、子どもは最初、大人に食べさせてもらいます。次に手、スプーンやフォーク、箸へと進んでいきます。スプーンを使いこなせなければ、箸を上手に使えません。子どものあらゆる成長には段階があります。そして、子どもが求めているのは「できた!」という感覚。これは成功体験です。お店でなにかを買う場合、ごっこ遊びでの買い物が、小さな経験と成功体験になります。 お店ごっこは、準備から始まります。日ごろのお出かけでお店の様子を観察しており、それを家で再現します。店構え、商品の陳列、お金の準備、ときにはメニュー表の作成など、やることはたくさん。そして、店員になるか、お客になるかの役を決めて、楽しく遊びます。私が思うには、観察力、想像力、空間認識能力、整理力、コミュニケーション力、言語化能力、計算力、集中力、継続力などが養われています。ほかにも養われている能力があるかもしれません。経験を積んで、成功体験を得て、さらにあらゆる能力が育まれる、それがごっこ遊びです。