日本酒のプロに訊く! 2024年の正月&三が日に飲みたい「厳選日本酒」5選 #食楽web #日本酒
日本一の超軟水で仕込む生酒「瀧澤 特醸 しぼりたて限定生酒」【信州銘醸】
こちらは、毎冬に登場する新酒の「特醸しぼりたて限定生酒」です。長野県『信州銘醸』の「瀧澤」という人気のブランドの冬限定バージョンです。新酒らしい、メロンのような若々しく瑞々しい香りと、本醸造の生酒らしい“とろり”とした舌触りが特徴です。アルコール度数が高めなので、ガツンとした喉越しが楽しめます。これを飲むと「冬が来たな!」と思えるお酒です。 日本一といわれる超軟水(※)の「黒曜の水」を使い仕込まれている『瀧澤』は、荒々しさと柔らかその両方を兼ね備えた日本酒です。720mlで1190円(税込)とコスパも良いので、あまり難しいこと考えずにお風呂上がりなどにキュッと飲むのに最高の日本酒です。 「生酒で、搾りたての荒々しさがあるので、キンキンに冷やして、ギルティな感じで、コタツに入りながらヌクヌクとその温度差を楽しんでもらいたい日本酒です。お酒の荒々しさがあるので、食中酒としても向いています。味の濃い料理、アツアツの寄せ鍋などとの相性が良いです」(今さん) ※軟水には、酵母の餌となるミネラル分が少ない。なので発酵がとても緩やかになり、口当たりや飲み口が柔らかい味になるとされている
懐が深く飲み方が多彩な純米酒「純米酒 金鳳」【金鳳酒造】
島根県『金鳳酒造』の「純米酒 金鳳」。1年を通して販売されている商品ですが、今回あえて正月向けとして紹介します。その理由としては、家庭のテーブルに出てくる正月料理のほぼすべてに合う懐の深い味わいがあるから。 そのままでも美味しく、冷から55度の熱燗まで幅広く対応できるので、テーブルに置いておいて、三が日ダラダラ飲むのにぴったりです。 味わいの特徴は、穏やかで、甘酸っぱいプラムやあんず系のキュンとする香り。なめらかで柔らかく、甘みと酸味のバランスが秀逸。コクや旨みもあり、クドさもないのも特徴です。 「冷蔵庫の温度だとキリッと、熱燗ではほっこり柔らかい味わいになる日本酒です。どの温度でどの料理と合わせるかは、飲み手の好みで多種多様な選択肢があると思います。大人数でテーブルを囲んだ時に一本あると、色々な飲み方ができるので、重宝する日本酒ですよ」(今さん)