えっ!? 運転中に「謎のビックリマーク」が出現…何か悪いことした!? 対処しないと「制御不能」の可能性も!? 実はあまり知られていない「重要な意味」とは
「謎のびっくりマーク」の意味は?
ハンドルの奥には、クルマの速度メーターだけでなく、さまざまなインジケーター(表示灯)があります。 そのなかで、意外と知られていないのは、謎の「丸にビックリマーク」のようなランプです。 いったいどのような時に光って、何を意味しているのでしょうか。 【画像】持ってたら凄い!激レアの「ピンクの免許証」を画像で見る
丸で囲まれた「!」マークは、一般的に「ブレーキ警告灯」という名称があります。 これが点灯したら、その時は「パーキングブレーキ、あるいはサイドブレーキがかかっている」という状態を意味します。 停車中なら問題ありませんが、これが走行中に表示されていたら、大問題です。 なぜなら「ブレーキをかけながら走っている」状態だからです。 自転車で想像すると分かりやすいでしょう。ブレーキをめいっぱいかけながら、それでも強引にペダルを踏むと、自転車はかろうじて走りますが、ブレーキのゴムはどんどん熱くなり、擦り減ってしまいます。 おなじことが、さらにパワーの強い自動車でも起きうるわけです。ブレーキはタイヤのブレーキディスクを、ブレーキパッドによって挟みこんで押さえつける仕組みです。当然、押さえつけながら無理やり走行を続けると、熱や物理的ダメージによって変状をきたす可能性があり、いざという時にブレーキがきかなくなってしまうおそれもあります。 またパーキングブレーキは後輪のみにかかるのが一般的で、4輪に強いブレーキをかけている訳ではありません。したがってアクセルを強く踏めばクルマはひとまず動いてしまいます。そのこともあって、警告灯で注意喚起しているのです。 なお従来の足踏み式や手で引くタイプのパーキングブレーキに代わり、近年普及が進む電動(電子式)パーキングブレーキの多くは、アクセルを踏むと自動で解除される仕組みが備わっているため、そのようなミスは起こりにくくなっています。 いっぽう、このブレーキ警告灯が「黄色」に点灯することがあります。これは電動パーキングブレーキなどで見られるもので、ブレーキシステムに異常が発生していることを示しています。 できる限り速やかに、ディーラーなどに連絡して点検をうけましょう。 また、サイドブレーキをきちんと解除しているのに、ブレーキ警告灯が点いたままということもあります。この場合、こちら側(ブレーキレバー)などは見た目上問題なくても、ブレーキシステム側に異常がある可能性があります。特に、力を伝達する油圧周りに不具合が起きている場合は、ブレーキが作動しないおそれもあるので、放置は禁物です。 もしかすると、警告灯ランプが知らぬ間に壊れていて「いざ問題が起きても、光ってくれないかもしれない」と不安になるかもしれません。 それを確かめる方法があります。エンジン(やパワーユニット)を始動させた際、一瞬だけ「すべての警告灯が点灯する」という機能が、どのクルマにも備わっています。 ここで光っていれば、ランプの故障は起きていないということなので、安心しましょう。
くるまのニュース編集部