紅白と旧ジャニーズの「異常な蜜月時代」がついに終了か…目黒蓮「意味深コメント」の真意が見えてきた
2020年代――“蜜月時代の終わり”は突然に
旧ジャニーズ不在で、ぽっかり穴が空いた昨年。 まず2020年以降を振り返ると、その空いた穴の大きさに驚かされることでしょう。 2020年は白組20組中、旧ジャニーズのグループが7組(Snow Manはメンバーが新型コロナ感染のため出場辞退)。嵐が活動休止前の最後の出演となったこの年は、なんと白組の3分の1以上が旧ジャニーズ勢だったのです。 NHKもさすがに占める割合が多すぎたと自省したのか、2021年は白組22組中、旧ジャニーズのグループが5組。それでも2割以上でした。 そして、旧ジャニ勢の最後の出場年となった2022年は白組22組中、旧ジャニーズのグループが6組で、さらに嵐・櫻井翔さんがスペシャルナビゲーターとして出演。白組の3割近くを占めていたことになります。 このように、良くも悪くもべったりだったNHKと旧ジャニーズの関係性が急転して、蜜月時代の終わりを迎えたのが昨年だったというわけです。
2010年代――司会や大トリも務める全盛期
もうひとつ時代をさかのぼり、2010年代の旧ジャニーズの出場組数を振り返ってみましょう。 2010年は白組22組中4組。 2011年は白組27組中4組。 2012年は白組25組中5組。 2013年は白組26組中5組。 2014年は白組24組中6組。 2015年は白組26組中7組。 2016年は白組23組中6組。 2017年は白組23組中5組。 2018年は白組22組中5組。 2019年は白組21組中5組。 このように最低でも4組、多い年で7組も出場しているのですが、この時代はさらに驚かされるのが、旧ジャニタレが司会やトリ・大トリに大抜擢されていたこと。 司会は、2010年代は10年間ずっと旧ジャニタレが務めていたのです。 2010年から2014年は5年連続で嵐がグループで司会を務め、2015年は当時V6だった井ノ原快彦さん、2016年は嵐の相葉雅紀さん、2017年は嵐の二宮和也さん、2018年と2019年は嵐の櫻井翔さんが司会に抜擢されていました。この期間は、嵐はアーティストとしても出場しているので、“嵐カラー”が非常に濃い時代だったと言えるでしょう。 続いてトリ・大トリですが、ほぼ毎年、旧ジャニタレが抜擢されていました。 2010年から2013年までは4年連続でSMAPが大トリを務め(2013年は究極の大トリとして北島三郎さんが出演)、2014年は嵐がトリ、2015年は近藤真彦さんがトリ、2016年と2018年と2019年は嵐が大トリ(2018年は究極の大トリとしてサザンオールスターズが出演)。 2017年以外は旧ジャニタレがトリか大トリに抜擢されていたのです。 要するに、2010年代は司会もトリ・大トリも旧ジャニ勢が幅を利かせていた時代だったということになります。 改めて客観的に振り返ると、2010年代から一昨年までは、日本の公共放送であるNHKが行う年に一度のビッグイベントにもかかわらず、ジャニーズというひとつの芸能事務所への依存度がとても高かったという事実が浮き彫りになります。誤解を恐れずに言うならば、けっこう“異常な状態”が長らく続いていたと言えるでしょう。