韓国総合株価指数、「非常戒厳」混乱後の下げ消す-取引時間中
(ブルームバーグ): 韓国株は13日、堅調に推移。尹錫悦大統領が「非常戒厳」を宣布しその後すぐに解除したのに端を発した下落分をほぼ取り戻している。
韓国総合株価指数は4日続伸となり、一時0.7%高。尹大統領が「非常戒厳」を宣布した3日終値付近での推移となった。
今週末に国会で採決が行われる見込みの尹大統領に対する2回目の弾劾訴追案が可決されれば、政治的な不透明感が和らぐとの期待が高まり、株高を促している。今回は与党「国民の力」からも賛成に回る意向を示唆する議員が増えつつある。
NHインベストメント・アンド・セキュリティーズの株式トレーダー、ショーン・オー氏は、「尹氏が弾劾されれば、当初の市場の反応はポジティブなものになるだろう。尹氏を巡るあらゆる不確実性が排除されるからだ」と指摘。ただ「上値は依然として政治的不確実性により抑制され、短期的にはポジティブだが中期的には中立だ」とみる。
中国経済減速や米国の通商政策の不透明感から韓国経済の先行きへの懸念は残ったままだ。
原題:South Korean Stocks Briefly Erase Losses From Martial Law Fiasco(抜粋)
--取材協力:Winnie Hsu.
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Youkyung Lee, Sangmi Cha