【阪神】「火曜日の男」合格!才木浩人8回1失点、今季初ナイター「朝起きて寝坊したと思った」
<阪神0-1中日>◇25日◇倉敷 「新・火曜日の男」、合格だ。今季初めて火曜日に先発した阪神才木浩人投手(25)が、8回1失点と力投した。0-0の8回2死三塁。元虎戦士の板山に右前への適時打を浴び、これが決勝点。援護なく0-1で敗れ、2敗目を喫した。「勝負にいった結果なので」と前置きした上で「あそこ打たれたのは悔しい」と唇をかんだ。 それでも12球団最多の8勝を挙げている実力を発揮した。4回2死満塁では粘る加藤匠を152キロ直球で空振り三振。「あそこで三振はすごく良い」と手応え十分だった。「SNSでも『岡山が地元なんで、やっと見に行けます』とかメッセージをもらった。勝ちたかったですけど、いいピッチングを見せられたんじゃないかな」。05年の実数発表開始後、倉敷での最多観衆となる3万417人のファンの声援を力に変えた。 7回を終えた時点で球数100球を超えていたが、直後の攻撃では2死一塁の場面で打席に立った。続投を選んだ岡田監督は「一、三塁とか二、三塁なったら、(代打を)用意しとったけどな。(走者)一塁では変えれんよ」。122球の熱投を「よう投げたよな」と認め、今後も週頭の火曜日での先発について「そら、そういうことやん」と託すつもりだ。 8個の三振を奪い、今季79奪三振は巨人戸郷を抜いてリーグトップに浮上。今季13試合目で自身初のナイターゲームに「朝起きて、寝坊したと思った」と笑った。今季火曜日は3勝7敗2分け、勝率3割とチームの曜日別でワーストの成績だが、これから才木が挽回してみせる。【中野椋】