【解説】保護者による「再調査要請」で発覚…世田谷区保育士“虐待”事件 ハワイで“虐待の真実”のため闘う母は
「どんな子も“虐待保育士”の手に渡さない」
信頼していた保育のプロに預けたにも関わらず、愛する我が子が傷つけられ、それを訴え出ても、「事実はない」「証拠がない」という反応。それでも声を上げ続け、真実にたどり着いた。国も違えば、捜査のスピードは違うものの、クケンダルさんに世田谷区の事件のことを伝えると、親族を通じてFNNにこうコメントを寄せた。 「このお子さんと家族が(虐待を)経験したと聞いて、とても残念に思います。しかし、保護者の方が、答えと真実を得るために闘ったということは素晴らしいことです。(虐待があった)保育施設に子供預けてしまった事実に罪悪感を抱かないようにするのはとてもつらいことだし、自分の子どもに何が起こったのかを知るために戦わなければならない現実は、孤独なことです。 当局は、私たちが(事実を知ることに)疲れて、ただ前に進むことを望んでいたと思います。でもそうすると、誰も責任を負わず、変化をもたらすこともありませんでした。簡単なことではありません。しかし、自分の子供のために正義を貫き、すべての子供を、虐待をするような保育士の手に渡さないことは価値があることです」 (執筆:社会部警視庁キャップ・中川眞理子 取材:警視庁クラブ 北山茉由)
中川 眞理子