デザインスケッチを大量公開! アバルトの最新EV『600e』に息づく「伝統と革新」
アバルトは、新型高性能EV『600e』のデザインの詳細を発表した。同車は、ブランドの伝統を受け継ぎながら、現代的なデザイン要素を取り入れたエクステリアが特徴だ。 アバルトの高性能EV『600e』のデザインスケッチ
アバルト600eのエクステリアには、ブランドのアイコンのサソリのロゴやストライプパターンが随所に配置されている。フロントとリアのバンパー、スポイラーには黒い表面にサソリのシンボルが刻まれ、ブランドアイデンティティを強調している。
また、フロントバンパーのデザインは、アバルト『850 TC』の大型ラジエーターグリル(通称「カセットーネ」)を現代的に解釈したものとなっている。これにより、スポーティな外観と強い印象を与えている。
空力性能と冷却効率の向上にも注力しており、トランクを開けることで熱を逃がす機能や、風洞実験を重ねて開発されたスポイラーとエクストラクターが採用されている。フロントプロファイルを前方に押し出した「シャークノーズ効果」も、空力性能の向上に寄与している。
インテリアでは、人間工学チームの協力のもと、サベルト製シート、メーター類、ステアリングホイールに重点を置いたデザインが施されている。特にステアリングホイールは、アバルト『131ラリー』などのレーシングカーに見られる2本スポークデザインをオマージュしたものとなっている。
シートには2種類の仕様が用意され、「スコルピオニッシマ」グレードではアルカンタラ製レーシングシートが、「ツーリスモ」グレードではストライプ柄のファブリックシートが採用されている。
アバルト600eは、ブランドの伝統的なレーシングDNAを受け継ぎながら、最新のEV技術を融合させた。パフォーマンスと走る楽しさを追求したデザインは、スポーツカーファンの期待に応えるものといえる。
レスポンス 森脇稔