ロックシーン狂乱 奈良出身THE ORAL CIGARETTES再始動
始まりは奈良での高校時代から
スタートは奈良での高校時代。山中とあきらかにあきらがバンドを組み、高校内やライブハウスで活動を始めた。山中は幼馴染の鈴木ともコピーバンドを組んでいた。山中とあきらのバンドは大学受験のため一時休止したことでお客さんが離れ、受験後再開するも「花咲かず」。このままでは……と、大学1年の終わりに作戦を練り、ギター担当だった山中が歌う形に変え新しく結成したのがTHE ORAL CIGARETTESだ。そして「リードギターがほしい」ということで鈴木に声をかけ3人に。ドラムを加え、2010年の6月くらいに初期メンバーが固まった。 ──バンド名はどのように決めたのですか? 山中:響きと英語の長さです。将来でかくなったときに、長ければすごく面積を使えるなと(笑)実は最初、僕の好きな「るろうに剣心」の技、飛天御剣流から「御剣流」にしたいって言ったら、唖然とされて……(笑) 鈴木:一週間くらいその名前だった(笑)ガムテープに「御剣流」って書いて勝手にステッカーにして貼って。今でも地元のライブハウスに残ってます。 山中:結局は、僕らが成果や結果残したらどんなバンド名でもカッコよくなんねんと。のちに、くわえタバコみたいにそばにいて、ふっと一息つける、どこでも気軽に聴ける音楽って意味も。
運命的なオーディション
活動を始めて2年後の2012年7月、山中が肝臓の重い病気にかかり、すぐ入院するようと言われてしまう。「全国ツアーは回らせてほしい」と懇願したが、ドクターストップがかかりツアーはキャンセル。山中の分も、鈴木とあきらが全国のライブハウスに謝って回った。1カ月ほどして病状が落ち着いてきた山中はバンドに貢献したいという思いで、病室でオーディションを探し始めた。 ──ターニングポイントとなったのは? 山中:僕の病気かな。あの頃、2年後の到達地点について計画を立てていて、A-SketchかHIP LAND MUSICから声がかかっていたらいいなと思っていて、調べていたら、その年から始まるオーディションを見つけて。A-SketchとHIP LAND MUSICとスペースシャワーTVとMUSICAが一緒にやるという。こんな偶然ある?MASH A&Rオーディションに送ってみよう!と。それでファイナルオーディションに来てくださいということになって(グランプリ獲得)。 鈴木:その通知が来てすぐにドラムが辞めて、今のメンバーのまさやん(中西)が加わりました。 山中:まさやんのバンドも同じくらいの時期に解散していて。それも運命的やったなと。