ジョニー・ケースがベイノアを酷評「距離感だけが武器。ひとつのことしかできない。彼の勝ち筋が見えない」【RIZIN.47】
「RIZIN.47」(6月9日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)の前々日インタビューが6月7日、都内で開催された。 今大会ではヒザのケガで長期欠場を余儀なくされていたジョニー・ケース(アメリカ/MMA LAB)が復帰戦で元RISEウェルター級(67.5kg)王者の“ブラックパンサー”ベイノア(アメリカ/極真会館)と対戦する。 ベイノアは4月の「RIZIN.46」からの連続参戦。その前戦では井上雄策と対戦し、キックボクシング、MMAを通じて約2年5カ月ぶりとなる勝利を収めたのだが、試合はともに勝負所で踏み込み切れず、会場からブーイングが飛ぶ試合に。今回は汚名返上を期しての試合となる。 ケースは2022年の大晦日に大尊伸光に1RでTKO勝ちを収め、3連敗から脱出して以来の試合。このブランクについてはヒザのケガが原因で手術を行ってからの復帰戦とあって「とにかくここにいることがすごくうれしくて、本当に喜びを噛み締めています」としみじみ。 ベイノアについては「すごくリスペクトしている。前に話した時も非常にナイスガイだった。スタイルもリスペクトしている。前回はファイトといえるものではなかったかもしれないが、武器は持っていて危険なファイター。それを踏まえても自分のほうがトータルファイターだと思っているので、必ずフィニッシュして勝ち名乗りを受けるのは自分」と評価しつつも勝利への自信を見せた。
またベイノアが前回のような試合をしたとしても「捕まえる自信はある」とし、その理由として「ベイノア選手との一番明確な差は、彼はポイントファイターで自分はKOを狙ってる。距離を詰めてプレッシャーかけて思い切り打撃を振る、相手を倒す打撃。そのスタイルで違いが出る。自分はスコア、判定を気にしていない」と前回のベイノアvs井上戦をばっさり。 ベイノアの武器としては「距離感だけが武器なのかなと思う。それ以外は、テイクダウンディフェンスもそんなうまくない。グラウンドスキルもない」と評した後に「…右が強い、武田からダウンも取っているし、右で試合を終わらせるだけのものは持っている。あとはしなるような蹴りがあるけどそれくらい。基本的には距離の掌握がうまい」などとなんとか絞り出す。そして「奢りや相手をなめているわけではなく彼をリスペクトしていてファイターとして素晴らしいと思うけど、MMAだから、MMAを見たときに彼は一次元のファイターで、ひとつのことしかできないと思うからこういうコメントになる。前回の試合があっての今回だから必死に勝ちにくると思うし、前に出てくると思う。それは自分の普段のスタイル。彼は尻に火をつけて出てくるが自分はそれを求めている。それに対して特別感がない。そう考えると彼がどう勝ち筋を見出すのかは分からない」などと、前戦を踏まえたうえでベイノアが前がかりに出てきた際には、むしろ好都合といった口ぶり。果たしてこのケースの見立てをベイノアはどう覆すのか…。
【関連記事】
- ジョニー・ケースがベイノアを酷評「距離感だけが武器。ひとつのことしかできない。彼の勝ち筋が見えない」【RIZIN.47】
- 前回、大ブーイングのベイノアが「見返す。フィニッシュしにいく」と一発逆転を約束。対戦相手の酷評には「勝ち筋は見えている」と反発【RIZIN.47】
- クレベルが「簡単な試合じゃないが最後は自分の手が挙がっている。彼が間違えたら自分の三角絞めが極まる」とアーチュレッタ撃破に自信【RIZIN.47】
- クレベルと元王者対決のアーチュレッタが「彼のテイクダウンを全て防御する」と自信。そして「勝者がタイトルマッチにふさわしい」【RIZIN.47】
- 堀口恭司がリマッチ受諾のペティスに拳でありがとう「しっかりぶっ飛ばして感謝を伝える」【RIZIN.47】