『トークサバイバー!』大ヒットの佐久間宣行が語る千鳥のすごさ「能力はもちろんですが、一番は」
Netflixコメディシリーズ「トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ」の配信が9月3日にスタート。話題の作品『地面師たち』を抜いて日本のNetflix週間TOP10(シリーズ)で1位に躍り出るなど、好調なスタートを切っている。 【写真】大ヒットを記録している「トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ」シーズン3 「トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ」は、芸人たちがエピソードを披露し、面白くなければ即脱落というルールのもと行なわれるトークサバイバル番組「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~」の最終章。企画演出・プロデューサーを務める佐久間宣行に「トークサバイバー!」を作ろうと思った経緯、配信作品ならではの工夫、盟友である千鳥への信頼について語ってもらった。(前後編の前編) ──まず「トークサバイバー」を作ろうと思った経緯を教えてください。 元々、千鳥と『NEO決戦バラエティ キングちゃん』という番組をやっていました。トーク企画を作りたいなと思っていた時に、たまたま恋愛リアリティショーの番組を見ていたんです。そこで、そんなに面白くない話をイケメンと美女がすごいカッコつけて話していたんですよ。それがなぜか笑えて、このトーンで喋ると面白いんだなと気づきました。 「リアリティショーのトーンでエピソードトークをする」というメモだけとっていて、自分の番組である『キングちゃん』で「ドラマチックハートブレイク王」という企画で試したんですよね。それが面白かったからどこかで特番にしたいと思っていました。そこでちょうどNetflixさんからオファーをいただき、8つくらい企画を持っていった中に「トークサバイバー!」も入っていました。幸運なことにNetflixさんも面白いと言ってくださって、大きな予算規模でやればもっと面白くなると思っていたので、それで実現しました。それから、千鳥に説明しに行きましたね。 ──かねてより温めていた企画だったんですね。Netflixからオファーがあった時の気持ちはどうでしたか? もちろん嬉しかったです。当時、Netflixでは日本発のオリジナルのバラエティ番組というのはなかったので、本当に実現するかな?と思っていました。お話をいただいて企画はしたけど実現しなかったということはよくあるんですよ。だから、(実現するかは)わかんないなと思っていたんですが、チャンスがあればやりたいなと思っていましたね。 ──それから、佐久間さんだけでなく、お笑いファンにとっても幸運なことにNetflixでの配信が決定しました。地上波のテレビ局出身の佐久間さんは、Netflixで制作するにあたって意識したことはありますか? 連ドラのような形で8話連続になるので、そのフォーマットでいかに飽きさせないかということは考えました。あとはわざわざ配信で見る意味をどう作るかですね。その2つを意識して制作に取り組みました。 ──具体的にはどのようなことでしょうか? まず、1話の終わりに後半から出てくるキャストも全部入れていて、「この人たち途中で見られるんだ」と視聴者に思わせるようにしました。あとは、やはり誰が脱落するかわからないというルールが大きいと思いますね。トークがつまらないと判断されると、ドラマ上も死んじゃって脱落するというのは初めて見た人には新鮮に映るはずです。僕自身、ドラマを見ていると、3話くらいで一回飽きてしまうことがあるので、3話で一度キャストを入れ替えるということも意識的にやっていました。