『トークサバイバー!』大ヒットの佐久間宣行が語る千鳥のすごさ「能力はもちろんですが、一番は」
千鳥だからできた「トークサバイバー!」
──「トークサバイバー!」はキャスティングも特徴的です。千鳥さんや劇団ひとりさんといった実力者はもちろん活躍しているのですが、錦鯉の渡辺隆さんや狩野英孝さんなど、この作品で新たな魅力を知ることができた芸人さんも多かったと思います。 そう感じていただけたなら、狙い通りです。トークのイメージはないけど、このトークテーマとドラマのトーンで喋るんだったら面白いだろうな、という人が僕の中に何人かいました。特に渡辺さんはその一人で、「なんで長谷川(雅紀)さんじゃないの?」とよく言われたけど、「ここは渡辺さんでしょ」と説明して納得してもらえました。実際に見て面白いと言ってもらえて、狙い通りでしたね。 ──シーズン3で、新たな魅力を引き出せたと感じる人はいますか? ダイアンの津田(篤宏)さんじゃないかな。津田さんがエピソードトークが上手いと思っていた人はあんまりいないんじゃないですかね。ツッコミとかリアクションという印象が強いから。ただ、ダイアンは2人ともトークが面白いんですよ。津田さんは芝居も上手なので、びっくりした人も多くて、僕としても嬉しいなと思いましたね。 ──芸人さんの新たな魅力が見られる一方で、やはり千鳥のお二人の存在感は際立っています。佐久間さんから見てのお二人のすごさはどこでしょうか? 当然、力量はそれぞれにあります。どっちもツッコミもボケもできるし、語彙力もあるし、芸人としての能力は言うまでもないんですよ。でも一番は人望ですかね。「トークサバイバー!」みたいな大変な企画の場合は、他の芸人に「この人たちの番組なら本気を出さないと」と思わせる力が必要だと思います。それがないと、こんな大変な企画にみんな乗ってくれないでしょう。売れている芸人さんたちが丸一日以上のスケジュールを割いて、つまんなかったら落ちて帰らないといけないというのはなかなか過酷です。だから、千鳥じゃないと「トークサバイバー!」はできなかったんじゃないかなと思います。 ──個人的にシーズン2と3であった、若手芸人のブロックで大悟さんが去り際に残す言葉が好きです。 あれはアドリブなんです。大悟さんはああいう時もちゃんと準備してくれているので、芸人としてすごいなと思いますね。