<渡邊雄太選手>NBAでの6年間を振り返る 八村塁選手へのエール&富永啓生選手ら日本代表メンバーとの交流も
――ご自身のNBA生活6シーズンの振り返りをお願いします。
6シーズン本当に毎日バスケのことだけ考えて、自分がこの世界に残るために考えてやってこられたので、本当に充実した6年間だったと思っています。今改めて、終わってみるとあっという間の6年間でした。もちろんつらい思いもしましたが、その分、楽しい思いもさせてもらいました。いろいろいい経験をさせてもらえたので、自分にとっては一生忘れることのできない6年間です。
――2月にサンズから古巣のグリズリーズに移籍した際は、どのように受け止められましたか?
今回は自分がトレードをされる立場でしたが、今まで僕も過去5年間でチームメートがトレードされるのを見てきました。そういう意味で、ビジネスの世界は割り切ってやるしかないと思っていました。ただ、やっぱりいざ自分が当事者になってみると、すごくショックな部分はありました。優勝を目指してやっていた分、本当かという気持ちがありましたが、(トレード先が)グリズリーズだったので本当に良かったです。最後は僕がNBAを始めた地でNBAのキャリアを終えるというところも、なるべくしてなったのかなと思います。
――グリズリーズ移籍が決まった時、ケビン・デュラント選手らサンズのチームメートから言葉をかけられましたか?
選手のグループチャットがあるのですが、僕も含めたトレードされる選手に対して、これから別のチームでも頑張ってと皆に言ってもらいました。
――NBA6シーズンの中で、試合以外で印象に残っている出来事はありますか?
プライベートはほとんど犠牲にした6年間だったので、プライベートで記憶に残っていることは全くありません。僕より能力や技術のある選手が、1、2年でNBAを去っていくのをずっと見てきたので、その犠牲があったからこそ、自分の能力で6年間やってこられたと思っています。もっとアメリカのことを知ることができたらと思いますが、それは自分が現役を引退した後でもできることなので、現役の間は仕事であるバスケットボールに全力投球することが自分らしいと思っています。本当にバスケのことだけを考えた6年間でした。