【独占】「清水建設」が約500億円かけて建造した世界最大級の洋上風力作業船、風車建設の巨大プロジェクトに密着!
食堂は、夜食も含めて1日4食が無料で食べ放題。前菜は合鴨のロース、メインは揚げたてのとんかつや肉厚のステーキで、フルーツも盛りだくさんだ。 娯楽施設も充実していて、シアタールームの隣には卓球台。フィットネスジムまで完備されている。
9月6日、午前5時。6枚の羽と2本の柱を載せて「BLUE WIND」が出港した。 乗り込んだスタッフは約120人で、スペインの風車メーカーのエンジニアも乗船している。 午前7時、現場に到着。ここで船を固定させるため、4本の脚を海底に突き刺す。目指すは水深22メートルの海底だが、想定以上に地盤が柔らかく、なかなか船を固定することができない。4時間の予定が約15時間にも及び、ようやく船を固定することができた。風車の設置作業は、翌日に持ち越すことに。
翌朝5時半。早速定例会議が始まるが、垣谷さんの姿が見当たらない。心配になった棚橋さんが垣谷さんの部屋を訪れ、呼びかけるが、ノックをしても無反応だ。一体何が起きたのか――。果たして、洋上の風車を無事に完成させることはできるのか。
風の力で水素を作って航行する「ゼロエミッション船」に挑む!
大海原を進むのは、2022年に海運大手の商船三井が造った大型輸送船「松風丸」。特徴的なのが、船の先端に取り付けた帆。実はこの船、海に吹いている風を船の推進力に変える次世代の帆船なのだ。帆の高さは最大53メートルで、センサーが風向きや風速を検知。効率よく風を受けることで、温室効果ガスの排出を最大8%削減できるという。そして、この帆船がさらに進化しようとしていた。
たくさんの帆を搭載したこちらの船は、世界初となるゼロエミッション船。なんと船内で、次世代エネルギーの水素を作り出そうとしていた。 風の力で進んでいる時は、水中のタービンを回して発電、水を電気分解して水素を作る。風が弱い時は、船内に貯めた水素から電気を作り、船を進めることができるという。 商船三井 技術研究所の島健太郎所長は、「風は無尽蔵にそこらじゅう吹いている。エネルギーを吹きさらしにして、地球上をぐるぐる回っている。それを使わない手はない」と話す。 将来は、船で作った水素を地上に供給する計画で、今、風をエネルギーに変える取り組みが広がっている。 ※「ガイアの夜明け」より
テレ東プラス