米上院、不法移民取り締まり法案審議開始へ 民主党の過半が支持
Richard Cowan Bo Erickson [ワシントン 9日 ロイター] - 米上院は9日、不法移民の取り締まりを強化する法案の審議開始に向けた採決を実施した。民主党の半数以上が共和党とともに支持し、手続き上の最初のハードルをクリアした。 採決結果は84対9。民主党の33人が支持した。審議に進む法案は犯罪の疑いがある不法移民について、起訴されていなくても拘束することを連邦政府に義務付ける内容。昨年に不法滞在中のベネズエラ人の男に殺害されたジョージア州の看護学生にちなんで「レイケン・ライリー法」と名付けられた。男は以前に万引きで逮捕されていた。 法案は下院で7日に264対159で可決された。民主党の48人が支持した。 採決に先立ち、共和党のケイティ・ブリット上院議員は、法案が確実にする通り、ライリーさんの殺人犯が万引きで逮捕された後に移民・税関捜査局に拘束されていれば、遺族はライリーさんの一周忌ではなく、1月10日の23歳の誕生日を祝っていただろうと述べた。 民主党の有力議員らはより広範な移民制度改革を実現するために修正を求めるとみられ、法案が必ずしも可決に十分な支持を得られるとは限らない。