【独自】2歳の女児がたった1人で…トランプ政権発足前に“駆け込み移民”増加のアメリカ・メキシコ国境 取材中に200人以上の不法入国者集団に遭遇
不法移民の強制送還や“国境の壁”の建設を宣言するトランプ新政権。1月の政権発足を前にアメリカに入国しようと、今、大勢の人たちが国境に集結している。国境で何が起きているのか、その最前線を緊急取材した。 【画像】インタビューに答える、たった1人でアメリカ入国を試みたという2歳の女の子
“巨大な壁”大部分が未完成…不法入国者絶えず
アメリカ南部テキサス州のイーグルパス。リオ・グランデ川を挟み、メキシコと国境を接している。 この地域の国境沿いには巨大な壁が建設され、厳重な警備が敷かれている。 ただ、壁は大部分が未完成で、国境の川沿いは行き来がしやすく、不法に入国する人は後を絶たない。 国境沿いを取材していると、壁を上るために取りつけられたのか、簡素なはしごがかかっていた。 記者の目の前では、国境の川を越えてきた男性が、壁を越えられず助けを求めていた。 近隣住民からの通報を受けた警察官が男性に近づき、メキシコに戻るよう促しますが、男性は背を向けて動かない。 男性: (Q. どこから来ましたか?)ホンジュラスです。ノースカロライナ州に住んでいる子どもたちと暮らしたい。 数十分の話し合いの末、男性は国境警備隊の車に乗せられ、一時収容施設に送られた。
2歳~17歳までの未成年60人が1人で越境…人身売買や誘拐の可能性も
記者が訪れたテキサス州も、トランプ政権発足を見据えて、独自に準備を進めていたが、取材班は衝撃の現場に遭遇した。 記者が早朝に目撃したのは、200人以上の不法入国者の集団だ。 現場には、次々と国境警備隊や警察の車両が到着し、不法入国者を取り囲む。 物々しい雰囲気が漂う一方で、無事にアメリカに入国できた安堵からか、カメラに向かって手を振る女性や、ピースサインをする男性の姿もあった。 女性: (Q. どこから来ましたか?)コロンビアから来ました。 (Q. なぜアメリカへ?)暴力やあらゆることが(母国では)起きているからです。 不法入国者の集団は身元を確認された後、バスや車に乗せられ、一時収容施設へと送られた。 しかし、この後、当局による捜査で衝撃の事実が明らかになった。 2歳から17歳までの60人もの未成年が、1人で国境を越えていたことが分かったのだ。最も小さい子は2歳の少女だった。 少女(11歳): 名前はアシュリー、ホンジュラスから来ました。 ヒューストンに行きます。11歳です。 少女(4歳): 4歳です。 最も小さい子は2歳の少女だった。 ーー1人だけできたの? 少女(2歳): (うなずく) ーー年齢は? 少女(2歳): 2歳…。 ーーどこに行くの? 少女(2歳): パパとママと…。 ーーどこにいるの? 少女(2歳): アメリカ…。 この事実が明らかになると、アメリカメディアも大きく報道し、テキサス州の当局者は犯罪組織による人身売買や誘拐の可能性も視野に、調査を開始した。 (「イット!」11月28日放送より)
イット!