マクロミルが高精度の擬似的シングルソースデータを生成する統合技術の開発で特許取得
マーケティングリサーチ事業のマクロミルは、断片的なデータソースをシングルソースデータとして利活用する技術「XENESIS PRISM(ジェネシス・プリズム)」を独自に開発して特許を取得したと10月15日に発表した。デジタルマーケティングで課題となっている個人識別子を用いたデータ連携の不完全性への対応や、個人情報保護・プライバシー問題に対して、新たなソリューションとしてデータ利活用に貢献する。
個人識別子(Cookieや広告ID、PII)に依存せず、自社や外部ベンダーなど収集元が異なる断片的なデータを統合したり、一部ユーザーから取得できた少数のデータセットから欠測しているデータを生成して未取得データを補完したりして、高精度の擬似的なシングルソースデータを生成する。元データと生成データ間で大きな差異がなく、データマーケティングで機械学習の教師データとして活用に耐えうる性能があると確認している。
法的規制や技術的規制、データの断片化の課題に対して、従来の類似データ同士を結合するデータ融合や、機械学習による予測モデル構築でデータを補完する方法ではデータの構造が変化するリスクがあった。このためデータの統計的構造を維持するアプローチでデータを補完して有用なデータを生成する新手法を独自開発した。特許技術を用いた調査分析サービスや、データマーケティングを支援するソリューションの展開を予定している。